ビッグローブは6月30日、音声通話のできるLTEスマートフォン「BIGLOBEスマホ」での格安スマホ市場への参入と、高速モバイル通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」において090番号などで音声通話が可能な「音声通話SIM」を発表した。いずれも7月1日より販売を開始する。
BIGLOBEスマホは、NTTドコモのXi/FOMAエリアで利用可能な音声通話付きSIM「BIGLOBE LTE・3G」と、シャープ製のAndroid搭載端末「AQUOS PHONE SH90B」を組み合わせて提供する。価格は月額3476円から。全国のBIGLOBEの公衆無線LANサービス「Wi-Fiスポット」を追加料金不要で使えるほか、Wi-FiとLTEを自動で切り替えるアプリ「オートコネクト」をプリインストールしており、LTEのデータ通信料を抑えることが可能だ。
また発表会見でビッグローブ代表取締役社長の古関義幸氏は、BIGLOBEスマホの第2弾の機種として、4.7インチのコンパクトスマートフォン「LG G2 mini for BIGLOBE」を9月に提供することを、配付資料にはない“サプライズ”として明らかにした。価格は未定だが「(安く提供できるように)なるべく頑張りたい」と話した。
一方、音声通話SIMは、090などの携帯電話番号で国内外の固定電話や携帯電話と音声通話ができる通話機能と、LTEの高速データ通信をセットにしたSIMカード。携帯電話番号ポータビリティ(MNP)に対応しており、ユーザーが現在利用している番号を継続利用できる。こちらもWi-FiスポットとオートコネクトをBIGLOBEスマホと同様に利用できる。
価格は月額1600円からで、月間のデータ通信容量を1Gバイトまでに抑えて利用できる「音声通話スタートプラン」のほか、月間のデータ通信容量が2Gバイト、3GB、7Gバイトまでの従来のプランと組み合わせて利用できる「音声通話オプション」も用意する。
7月4日には、イオンが「BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン」を通信サービスとして採用した格安スマホの第2弾「イオンスマホ」を発売する。販売目標は5万台。イオンのほかコンビニチェーン「ミニストップ」などで販売し、月額1980円(税別)で提供するという。
総務省が2015年度にもSIMロックの解除を義務づける方針を固めたとの報道に対し、古関氏は、ビッグローブの事業にとっては「追い風であり、嬉しいこと」と語った。
4月の会見で披露した時計型ウェアラブルデバイスについては、「プロトタイプの端末を使い、搭載するサービスを検証している。ハードウェア的には、3Gを使って直接話ができる仕組みを開発している。もう少し経てば、どういう機能をもったデバイスなのかを見せられる段階になる」(古関氏)とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス