2013年にHewlett-Packard(HP)から「webOS」を買収したLGは、次世代スマートテレビ向けに同OSの新バージョンに取り組んでいることを明らかにした。
LGでテレビ担当のシニアバイスプレジデントを務めるLee In-kyu氏は、米国時間6月26日に掲載されたThe Wall Street Journalのインタビュー記事で、現在取り組んでいる新しいプラットフォームが、2015年に登場する予定だと語っている。LGが2015年にリリースするハイエンドのスマートテレビはすべて、新しいwebOSを搭載するという。
webOSがLGのテレビに搭載されるまでには紆余曲折があった。webOSはもともとPalmのモバイル端末用に開発されたが、HPによるPalm買収に伴ってHPに引き継がれた。2013年、HPはソースコードを含めてwebOSをLGにライセンス供与することで合意した。その後すぐに、webOSをLGに売却することで両社は合意したが、webOSの特許はHPが引き続き保有することになった。
LGは、現在販売中のテレビの一部に「Afro」と呼ばれるバージョンのwebOSを搭載しているが、このプラットフォームに対する大きな投資は、まだ始まったばかりだ。同OSによって、ウェブおよび内蔵アプリへのアクセスや、世界最大のテレビメーカーであるサムスンなどの競合他社製品と差別化できるソフトウェア設計が可能となった。LGは6月に、webOSベースのスマートテレビの販売台数が100万台に達したと発表した。
LGは、次期バージョンのwebOSについて、その機能や名称を明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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