Googleは、「Google Drive」アプリスイートで「Microsoft Office」ファイルを扱う際のストレスをいくらかでも取り除きたいと考えている。同社は米国時間6月25日、Google I/O 2014の基調講演で、モバイルデバイスやGoogle Driveから直接、Officeドキュメントをネイティブ編集できる機能を発表した。
実際は、これは至ってシンプルな話だ。「Android」デバイスで「Microsoft Word」ドキュメントを開くと、最初にGoogleドキュメントに変換しなくても、編集や変更が可能になる。作業が終わった際にも、それまでに加えられた変更はすべて元のWordファイルに保存され、Googleアプリを使っていないユーザーとの間で、ファイル内容の不整合について心配する必要はなくなる。Googleは2012年、GoogleがGoogle Driveの編集アプリスイートを強化する計画のもとにQuickofficeを買収している。ゆえに今回、これらの重要な機能がようやく実装されることになったのは素晴らしいことだ。
さらにGoogle Docsでは、こちらもMicrosoft Officeの先例にならい、共同作業中の変更を追跡する機能をさらに向上させた。ユーザーは、ハイライト表示されている提案された編集部分について判断を行い、自由に変更を承認したり拒否したりできるようになった。これまでにGoogle Docs上のドキュメントを複数のユーザーと共同で編集した経験のある人なら、その過程で誰がどの変更をしたのか判別するのに苦労したことがあるはずだ。今回の改良で、こうした作業も多少はやりやすくなるものとみられる。
Googleはまた、「Google Slides」のモバイルサポートも発表した。これによりユーザーは、Androidまたは「iOS」デバイスで「Microsoft PowerPoint」風のプレゼンテーションを作成できる。
Microsoft OfficeからGoogle Driveへの乗り換えを検討している企業向けにも、ちょっとしたニュースがあった。新たに発表された「Google Drive for Work」は有料オプションで、Googleのサーバに移行し、保存されるファイルの暗号化や、従業員のGoogle Drive使用状況を監視するドキュメント監査およびアクティビティAPIを提供する。企業が使用可能なストレージ容量は無制限で、料金はユーザー1人あたり月額10ドルとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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