アクトビラは6月25日、2014年度の事業方針説明会を開催した。3年連続の増収増益を記録した2013年度を振り返るとともに「アクトビラ4K VOD配信サービス」や「マンションアクトビラ」など新たな施策を発表した。
アクトビラ代表取締役社長の香西卓氏は「2013年度は売上高、利益ともに過去最高を記録し、3年連続の増収増益となった。中でも好調に推移しているのはBtoBtoC、BtoBの新規分野で、大幅に伸長している」と「ケーブルアクトビラ」や企業、法人向けの映像配信などソリューション分野が牽引している現状を説明した。
またBtoC分野ではビデオオンデマンド(VOD)が、3年連続の増収を記録。売上高は2010年度に比べ、2013年度は2.25倍まで伸長してきているという。「特に月額見放題は売上比率の57%を占め、安定した売上が出せる。堅調にVODを伸ばす要因になっている」(香西氏)とサービスの現状を話した。
2014年度の事業方針は「新たな成長に向けて踏み出す年」として、(1)事業拡大マトリクスの進化、(2)次世代プラットフォームの構築、(3)4年連続増収増益、3年連続黒字を目指す──の3つを掲げる。
事業拡大では4K IP-VOD配信の12月開始を発表したほか、マンション、アパートなど集合住宅向けコンシェルジュ・サービスプラットフォームであるマンションアクトビラの販売開始を明らかにした。
マンションアクトビラは、不動産管理会社向けに展開するプラットフォームで、管理会社からのお知らせや併設施設予約機能、管理会社への要望受付機能などをもたせたもの。不動産管理会社は専用サービスを自ら立ち上げる必要がなく、入居者はアクトビラ対応のテレビ、BDレコーダーなどを使って専用画面にアクセスすることで、利用が可能になる。
入会金、基本料は不要で、提供開始は2014年秋を予定。映画やドラマ、アニメといった映像コンテンツのVODサービスは、マンションアクトビラ向けの専用編成も用意される。
また、開発中の新機能として音声操作機能も披露された。これはスマートフォンやタブレットを使って音声でテレビへのアクトビラサービスを操作できるというもの。コンテンツのハンズフリー操作が可能になり、両手が塞がることの多い、エクササイズなどのコンテンツ操作には最適としている。
現在、アクトビラ ビデオ・フル対応機の累積販売台数は4960万台、累積接続台数は552万台。新技術や新規市場に取り組む一方、既存市場であるVODに関しては「ビジネスパーソン向けのコンテンツを強化したり、幼稚園や病院など、特定の場所に向けたコンテンツを集めた展開をしたい。新たなチャレンジだと思っている」(香西氏)とした。
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