カスタマーサービス担当者と連絡を取りたいとき、相手が電話に出るのを待たされる代わりに、その企業にテキストメッセージを送信して、回答を返信するよう頼めるようになったらどうだろうか。
Pathが発表した新サービスの狙いはそれだ。Pathはモバイルデバイス向けに設計されたソーシャルネットワークで、Facebookの元従業員であるDave Morin氏が最高経営責任者(CEO)を務める。2010年に提供が開始されたPathアプリは広告を表示せず、ユーザーに対して、比較的少数の友達とつながりを共有することを奨励している。
新しいモバイルデバイス向けメッセージングアプリを個別に提供する企業が増えているが、今回、Pathもその仲間入りを果たすことになる。とはいえ、同社は独自の解釈を提示したいとも考えている。Pathのアプリでは、ユーザーはお互いに連絡を取り合うことができるほか、企業に質問することも可能になる。例えば、特定の商品の在庫状況や夕食時のレストランの空席状況などを尋ねることができる。Pathは企業への質問機能を実現するため、TalkToの買収を発表した。TalkToはマサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く新興企業で、テキストメッセージ経由でローカルビジネスと連絡を取るのを支援する機能を提供している。
Morin氏はサンフランシスコにあるPathの本社で行われたインタビューで、「メッセージについて考えてみると、企業にはよく電話をかけるが、友達や家族とはテキストメッセージで連絡を取ることが多い。普段の生活の中で、なぜ企業にテキストメッセージを送信することができないのだろうか」と述べた。
新しいメッセージングアプリ「Path Talk」は米国時間6月20日にリリースされたが、企業と連絡を取る機能は2014年夏まで公開されない、と同社は述べた。
Pathはユーザーに私生活で利用してもらうことを目指しているので、今回の動きは理にかなった展開だ、とMorin氏は述べた。「メッセージングは単にメッセージングアプリであるだけでなく、ユーザーの生活の中心でもある、とわれわれは考えるようになった」(同氏)
Path Talkには、返信時にテキストの代わりに使用できるさまざまな「ステッカー」画像など、同社がメインのアプリ向けに構築してきた機能が多く含まれる。そのほかにも、ユーザーの位置情報を自動的に共有する機能(ユーザーが移動中も有効)や、本体のバッテリが少なくなっていることを警告する機能が新たに搭載される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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