MetaMoJiは6月4日、iOS向けに手書き日本語入力環境「mazec」をIMEとして提供する意向を表明した。今秋に予定されているiOS 8の提供に合わせて開発される。
iOSではこれまで、制限によりApple以外がIMEを提供できなかった経緯がある。ATOKやSimeji、GoogleIMEなどIMEを自由に選択できるAndroidに対し、現在のところiOSではAppleのものだけに限られる。しかし6月2日、Appleは年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」でiOS 8の機能拡張の一つとして、サードパーティ製のキーボードを利用可能にすると発表した。これにより、mazecをiOSのキーボードの一つとして組み込み、IMEとして提供できると期待されている。
mazecは、タブレット端末の特性を最大限に生かした、新しい手書き入力方式だ。画数が多い漢字や思い出せない漢字はひらがなで書くことで、スムースに入力できる「交ぜ書き変換入力」機能を特長とする。例えば、「会議」と入力する場合、「会議」、「かいぎ」、「会ぎ」、「かい議」のいずれで書いても、「会議」と入力できる。
なお、MetaMoJiは、mazec IMEの提供に向けて開発情報を調査中で、詳細が決まり次第、改めて発表するとしている。
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