サムスン初の「Tizen」搭載スマートフォンがいよいよ登場するようだ。
韓国エレクトロニクス大手のサムスンは米国時間6月1日夕、同オープンソースソフトウェアを搭載した同社初のスマートフォンを2014年第3四半期にロシアで発売する予定であると発表した。同社によると、このスマートフォンは「Samsung Z」という名称で、他の市場への出荷はそれ以降を予定しているという。
世界最大の「Android」搭載端末メーカーとして圧倒的なシェアを誇るサムスンだが、同社がここ3年近くの間、GoogleのOSに代わる選択肢として開発を進めてきたのがTizenだ。Tizenは既に同社のスマートウォッチ「GALAXY Gear」に搭載されており、サムスンは同OSにより、自社の未来に対するより多くのコントロールを得ることができ、Googleへの依存を減らすとともに、自社製ソフトウェアへの依存を増やすことが可能になる。Googleが他のAndroidベンダーを支援するための取り組みを行い、サムスンが自社の存在を市場の他のあらゆる端末メーカーから際立たせようとする中で、独自OSへシフトする動きはますます重要になっている。
Samsung Zは4.9インチのSuper AMOLED HDディスプレイと2.3 GHzのクアッドコアプロセッサを搭載し、2Dおよび3Dグラフィックスを完全サポートする。また、8メガピクセルの背面カメラ、2.1メガピクセルの前面カメラを備え、指紋認証センサと超省電力モードを搭載する。超省電力モードは、サムスンの主力Android端末「GALAXY S5」で初めて採用されている。Samsung Zは、カラーはブラックとゴールドが用意され、スリムでエッジのきいたデザインを特徴とし、「GALAXY S」シリーズのスマートフォンとは一線を画している。
サムスンは、同端末にTizenを採用したことで、すばやい起動とマルチタスク機能を実現するとともに、高速なウェブ閲覧が可能だとしている。Samsung Zは、「独特なホーム画面やアプリケーションのレイアウトにより、好みの機能やアプリに簡単にアクセスできる」ことが特徴だ。また同OSには、「Dynamic Box」とカラーテーマの設定が含まれており、ユーザーは端末を好みの設定に変更できるようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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