Microsoftの「Internet Explorer 8」(IE 8)に、2013年10月から修正されていない重大なセキュリティ脆弱性があるという。Zero-Day Initiative(ZDI)が新しいレポートで明らかにした。
レポートは、未修正のまま180日以上が経過したゼロデイ脆弱性を公開するというZDIのポリシーに基づいて発行された。それによると、攻撃者は脆弱性を利用して、コンピュータを感染させるようにウェブサイトを細工し、このサイトを訪問したユーザーのIE 8上で悪質なコードを実行できるという。
Microsoftは10月にこのゼロデイ脆弱性を認識したにもかかわらず、これまで修正できていない。IE 8が、Microsoftがもうサポートしていない「Windows XP」に対応する最後のバージョンだからなのか、あるいは、脆弱性そのものが修正困難だからなのか、Microsoftは明らかにしていない。
同社は、このゼロデイ脆弱性のエクスプロイトは認識していないと述べている。
「すべてのセキュリティフィックスをできる限り迅速に作成し、徹底的にテストしている。中には複雑な修正もあり、その1つ1つをすべて、膨大な数のプログラム、アプリケーション、多様な設定でテストしなければならない」とMicrosoftの広報担当者は述べた。
MicrosoftはOSの変更以外に、IE 8ユーザーに次の対策を推奨している。インターネットのセキュリティゾーンの設定を「高」にして、ActiveX コントロールとアクティブスクリプトをブロックすること、Internet Explorerの「Internet」(インターネット)と「Local intranet」(ローカルイントラネット)のセキュリティゾーンで、アクティブスクリプトを実行する前にダイアログを表示するか、アクティブスクリプトを無効にするように設定すること、または、Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)をインストールすることである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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