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疲労や眠気を見える化するメガネ「JINS MEME」--目の動きでスマホも操作 - (page 2)

坂本純子 (編集部)2014年05月13日 22時13分
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「頭のよくなるメガネが作れないか」--JINS MEMEが生まれた背景

 「頭のよくなるメガネが作れないかと言われた」──脳トレで知られる東北大学加齢医学研究所 教授の川島隆太氏は、JINS MEMEの誕生背景を明かす。2010年ごろに話を持ちかけられたことをきっかけとしてジェイアイエヌと組み、新たなアイウェアの研究を続けてきたという。東日本大震災などを経て、いろいろなことがありながらも発表にこぎ着けたと明かした。

従来の測定法の一つ
従来の測定法の一つ

 今回のセンサのキーとなるのは「眼電位」だ。人の眼球は、角膜側が「正」、網膜側が「負」の電荷を帯びているという。その電位差を眼電位で、眼球運動にともなう眼の周りの電位差を検出する「眼電位センシング技術」により、人間個人のより深いところから得られる「Deep Data(ディープ・データ)」が取得できる。

 眼電位そのものは、医学の世界ではすでに使われていたという。今回、産学共同で三点式眼電位センサを開発。これを応用し、アイウェアに搭載した。

今回開発した計測方法
今回開発した計測方法

 また、今回のもう一つ大きなポイントとなるのは、さまざまなデータを解析するアルゴリズムだ。解析技術によって、さまざまな機能を付加することで、今後のビジネスのキーにもなる可能性がある。

 ジェイアイエヌでは、さまざまな可能性を秘めているとし、2014年秋をめどにAPIを公開するという。ウェブサイトにて最新情報が得られるメール登録を受け付けている。アプリケーションの開発環境は、Mac OS、Windows OS、Linux。

 ソフトウェアは、「初期段階ではベースとして無料で用意する。それ以降はうちだけでつくれるものでもない」(ジェイアイエヌ R&D室 マネージャーの井上一鷹氏)としており、今後は他社と組んで展開することも示唆した。

東京・お台場にある国立の科学博物館「日本科学未来館」で発表会が行われた
東京・お台場にある国立の科学博物館「日本科学未来館」で発表会が行われた

 これまでハードウェアを手がけてきたジェイアイエヌだが、今後はソフトウェアも含めたビジネスに参入する可能性がある。「この商品はいろいろな可能性があるので、われわれもどのようにビジネスを構築するかは今後の課題」(田中氏)

 JINS MEMEのテーマは、“Magnify life”という。「オフィスでの生活が快適になり、ドライバーの運転が安全になること。痛ましい事故や事故による社会的損失も未然に防げるようになる。自分の状態が分かることで、より健康的で豊かなものになること──それこそが、Magnify life。人々の人生を拡大する、より豊かにする。価値あるものにするためのイノベーションという意思表示」(田中氏)とし、JINS MEMEで世の中をよくしていきたいと語った。

左から、稲見昌彦氏、田中仁氏、川島隆太氏
左から、稲見昌彦氏、田中仁氏、川島隆太氏

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