Mozillaは米国時間5月8日、ZTE、Alcatel-Lucent、Huawei Technologies(ファーウェイ)、LG Electronicsなど、スマートフォンで提携するパートナー向けに「Firefox OS 1.3」をリリースしたと発表した。ゲームの質を高めるため、Firefox OS 1.3では、ゲーム開発者にとって大いに役立つ2つのプログラミング技術「asm.js」「WebGL」をサポートする。
こうした技術により開発が可能になるゲームの1つが、Appleの「iOS」やGoogleの「Android」といったモバイルOSですでに人気のゲーム「スワンピーのお風呂パニック!」のFirefox OS版だ。Firefox OS製品管理担当幹部のSandip Kamat氏は、8日に投稿したYouTube動画で、このアプリケーションは2014年内にリリースされるだろうと述べている。
WebGLは、ウェブアプリケーションにおける高パフォーマンスの2Dおよび3Dグラフィックスの利用を可能にし、asm.jsは、物理シミュレーションエンジンのような既存のプログラミングツールをウェブゲームに移植するのに適している。Firefox OS 1.3は、高度な音声処理機能を備えた「WebAudio」もサポートしている。
Firefox OSは、AppleのiOSやGoogleのAndroidよりもオープンな新しいモバイルエコシステムの構築を目指す野心的な取り組みだ。iOSとAndroidという2つの主流プラットフォームでは、OSがアプリストアやアプリケーション、サービス、コンテンツと密接に結びついている。Mozillaは、よりオープンなスタイルのウェブにより、連絡先リストや映画などがもっと自由に利用できる新たなモバイルプラットフォームの出現を望んでいる。
そのため、Firefox OSはブラウザベースのOSであり、AndroidやiOSのようにネイティブアプリケーションを実行するのではなく、ウェブアプリケーションをモバイル版のFirefoxで実行する。だが、ウェブアプリケーションに競争力を持たせる上で重要なのは、新しいプログラミングインターフェースを追加して、ウェブプログラマーが携帯電話のハードウェア機能を利用できるようにすることだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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