KDDIは5月8日、2014年夏モデルとなる新商品を発表した。スマートフォン6機種、タブレット2機種の全8機種で、5月中旬以降に発売する。ここでは、同日に開催された記者発表会の模様を時系列でお届けする。
au夏モデル発表会が始まり、KDDIの田中社長が登壇。
田中社長は冒頭、auが4000万契約を突破したことについて感謝を述べ、「auは新しいステージへ進む」と語った。
「ドコモがiPhoneを出して、端末もネットワークも同じではないかと言われるが、auはあらゆる分野で期待を超える価値を提供していく」(田中社長)
まずはネットワーク。800MHzのプラチナバンドエリアは3月に99%を達成。「1年でたった3%の拡大かと思われるかもしれないが、面積は1.5倍になっている」(田中社長)。
2.1GHzのエリアも85%を超えた。2015年3月末には90%を超えると田中社長。「auのエリアはダントツだ」。
さらに夏モデルでは、LTEで受信時最大150Mbpsの通信が可能な「キャリアアグリゲーション」と、最大110Mbpsの通信が可能な「WiMAX 2+」に対応。さらなるエリア拡大と高速化を目指す。
ネットワークに続いて夏モデル新製品を発表。スマートフォン6機種、タブレット2機種の全8機種。
auスマホ夏モデルのポイントは、5インチ以上の「大画面」と、2800mAh以上の「大容量バッテリ」の2つ。
4K動画の撮影も可能な約2070万画素のカメラを搭載したスマートフォン「Xperia ZL2」。
プロ仕様の写真が撮れる約1600万画素のカメラを搭載したスマートフォン「GALAXY S5」。背面には心拍計モニターも備える。
画面占有率が80%におよぶ約5.2インチのスマートフォン「AQUOS SERIE」。IGZO液晶と3150mAhの大容量バッテリにより、長時間使用が可能。
初心者向けのスマートフォン「URBANO」。ホーム画面のアイコンや文字を拡大できるほか、フィーチャーフォン利用者が慣れ親しんだ機能も充実している。
KDDIとLGが共同開発したスマートフォン「isai FL」。フルHDを超える約5.5インチのWQHDディスプレイを搭載。設定した順番に画面をタップするだけでロックを解除できる「ノックコード」機能も搭載した。
米国防総省の軍事規格の性能試験をクリアしたスマートフォン「TORQUE」。高い耐久性を持ち、スキー場や海でも使えるほか、腕時計「G-SHOCK」とも連携する。
続いてタブレットを紹介。10.1インチのWUXGAディスプレイを搭載した「Xperia Z2 Tablet」。Xperiaとして初めて録画も可能なフルセグに対応した。
約305gの軽量ボディを実現した8インチのタブレット「ASUS MeMO Pad 8」。効率よくスケジュールを管理できる「ASUS Zen UI」や、自分好みに色温度などを最適化できる画質調整アプリ「ASUS Splendid」などを搭載する。
さらにHTC Jシリーズの新製品も販売予定であることが明かされた。時期などは未定だ。
サービスについても説明。主力サービスである「auスマートパス」は3月に1000万会員を突破。
新たな定額サービスとして「アニメパス」と「ディズニーパス」が追加された。
田中社長は「今日一番のWOWだ」と語り、新たな電子マネーカードサービス「au WALLET」を5月21日から提供することを発表。
田中社長は電子決済の市場は急成長している一方で、審査が必要なクレジットカードは学生などが持ちにくいこと、また電子マネーは使える場所が限られていることが課題になっていると指摘。双方のメリットだけを兼ね備えたサービスが「au WALLET」だと説明する。
「au WALLET」のチャージ方法。
「au WALLET」は、世界3800万のMasterCard加盟店で使えて、ネットでもリアルでもポイントが貯まる。
専用アプリでチャージをしたり、残高を確認したりできる。
「au WALLET」のイメージ。auスマートパスで提供しているクーポンなどとも組み合わせて「バリューチェーンを目指したい」と田中社長。
スマホと「au WALLET」カードだけで決済が完結する世界を目指す。「グッバイ、おサイフ!」(田中社長)。
所ジョージさんを起用した「au WALLET」の新CMも披露。
会場には所ジョージさんが駆けつけ、田中社長と「au WALLET」の魅力を語り合っていた。
全ての発表を終え、田中社長は改めて「auは同質性の中、あらゆる分野で期待を超える価値を提供し、それらを磨き上げていく」と強調した。
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