経済やビジネスに関するニュース記事を読んで「自分はこう思うが、それは正しい認識なのだろうか?」と考えたことがある人も多いはず。匿名ユーザーの意見とはまたひと味違う、その道のプロの考えを知りたい時に便利な3サービスを紹介しよう。
「NewsPicks(ニューズピックス)」は、経済情報に特化したAndroid/iOS向けニュースアプリ。企業と業界の分析情報データベース「SPEEDA」を運営するユーザベースが2013年9月18日に公開した。各業界のビジネスパーソンや友人をフォローすることで、彼らが注目するニュースとそれに対するコメントが自分のタイムラインで閲覧できるようになる。また、業界別に情報を取得するロボットをフォローすることで、主要ニュースを押さえることも可能だ。
このサービスの利点は、世の中に溢れ返った情報から、各業界のビジネスパーソンらによって取捨選択された注目すべきニュースを知れること。また、ニュースに対する彼らのコメントを読むことで、認識を深められたり、それに対してどう考えるべきかのヒントを得られたりすることだ。
これまでも、ソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」や、2ちゃんねるのニュースを扱う板(掲示板)で同じような体験ができたが、その多くが匿名ユーザーからの発信によるものだった。NewsPicksでは多くのビジネスパーソンが実名で登録しているため、情報に重みがある。またTwitterのようにプライベートの話題が(あまり)発信されない分、経済情報を集中して追っていられる。
竹中平蔵氏や堀江貴文氏、夏野剛氏らも参加し情報を発信している。ニュースに解説を加えてくれる人や、独特な視点からコメントをする人からフォローすることをオススメしたい。
「TERIYAKI(テリヤキ)」は、堀江貴文氏がプロデュースしたグルメアプリ。運営から選ばれた“テリヤキスト(グルメの専門家/キュレーター)”が全国各地の料理のおいしい飲食店を紹介している。なお、「ぐるなび」や「食べログ」のように一般ユーザーによる評価やレビューの掲載欄はない。
テリヤキストには現在、堀江氏本人のほか、「味の手帖」編集顧問のマッキー牧元氏や料理研究家の園山真希絵氏、グルメ誌の編集長やフードライターらが参加している。
無料版にはサービス内容に制限がある。有料購読の登録により、テリヤキストによるコラムの閲覧や、記事のお気に入り登録ができるようになる。なお、Android版(Google Play)のユーザーレビューには2014年1月9日のアップデート時点で「動作が重い」などの意見が集まっている。運営側は「一部対応できていない機種があり、対応端末を増やしている」としている。
ちなみに堀江氏は、サイバーエージェントと共同で「7gogo」というアプリも展開している。さまざまなテーマで著名人が繰り広げる「トーク(チャット)」を閲覧したり、その内容に対してコメントしたりできるもので、テレビなどほかのメディアでは閲覧できないような、著名人の生の声をリアルタイムに閲覧できるのが特徴だ。これも「著名人の“真面目な考え”を知れるサービス」の一つと言えるだろう。
「BRAIN(ブレーン)」は、自分が指名したユーザー(ブレーン)から、ファッションやグルメなどを中心としたさまざまなジャンルの情報を受け取れるコミュニティサイト。「好きな音楽が似ている友人をブレーンにし、自分の好きそうな曲やイベント情報を教えてもらう」などの使い方ができる。元エニグモのメンバーが創業したgram30(グラムサーティー)が4月24日に公開した。
“ルーム”と呼ばれるコミュニティを作ると、ルーム1つにつき最大10人のブレーンを指名できる。現時点でブレーンにできるのはFacebookで繋がっている友人が中心だが、今後、著名人(たとえば、ファッション分野であれば有名スタイリストなど)もその対象になるという。同社ではまず、ある分野で著名人並みに詳しい人に焦点を当て、その後、誰もが知っているような著名人を入れる計画としている。
なおBRAINには仮想通貨「tip(チップ)」という仕組みがあり、ブレーンに対して任意の金額を謝礼として支払うことが可能だ。
現在はスマートフォンのウェブブラウザでのみ利用できる。PC版、iOS/Androidアプリ版は2014年中旬までに公開される予定だ。
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