藤田氏と堀江氏がタッグを組んだ「7gogo」いよいよ始動--スマホ向けにアプリを公開へ

岩本有平 (編集部)2014年02月13日 13時00分

 サイバーエージェントと堀江貴文氏がファウンダーを務めるSNSが2013年6月に共同で設立した「7gogo」。同社のサービスがいよいよ登場する。7gogoは2月13日、著名人の公開トークライブアプリ「7gogo」の提供を開始することを明らかにした。間もなくApp StoreおよびGoogle Playより無料でダウンロードできるようになる予定だ。

 7gogoは、さまざまなテーマで著名人が繰り広げる「トーク(チャット)」を閲覧したり、その内容に対してコメントしたりできるアプリ。テレビなどほかのメディアでは閲覧できないような、著名人の生の声をリアルタイムに閲覧できるのが特徴だという。

  • 「7gogo」のイメージ

 将来的にはユーザー自身にもトークの作成機能を提供する予定だが、「最初は7gogo側でラジオの番組を作るようにトークを展開していく。まずは慣らし運転のようにサービスを提供していく」(サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏)という。サービスは藤田氏と堀江氏が監修。チャットの吹き出しの形1つまでUIにもこだわっているという。著名人のトークは順次拡大していく予定で、サイバーエージェントが運営する「Ameba」のブロガーをはじめとして、数多くの著名人が参加する予定だ。

「LINE」はコミュニケーション、「7gogo」はメディアを目指す

 サイバーエージェントの創業間もない時期にシステムの開発を依頼して以来、親交のある藤田氏と堀江氏。堀江氏が2013年3月に服役先である長野刑務所から仮釈放されてすぐ、「堀江さんがやるのであれば、また一緒にサービスをやろう」(藤田氏)という話になったのだという。

 「堀江さんは『LINE(的なメッセージングサービス)はまだ絶対にいける』と言っていたが、我々はメッセージングサービス『DECOLINK』に失敗しており、難しいと感じていた。そんな状態からスタートしたが、サービスについて会話していく中で堀江さんから『Hotwired(現在のWIRED.jpの前身)にあった公開討論のようなサービスはどうか』という話になり、サービスが今のような形になった」(藤田氏)

 LINEは友人間に限定されたクローズドなコミュニケーションサービスだ。そのためメディアとしての機能を持たせることは難しいと藤田氏は語る。一方で7gogoでは、メッセンジャーアプリと同様のインターフェースを持つものの、“対談”をオープン化したメディア的な側面の強いサービスだと説明。「よりメディアとしての可能性がある」(藤田氏)とした。

 また堀江氏は、ニコニコ生放送やツイキャスといったライブストリーミングサービスを例に挙げ、「これらは見ていて面白いが、ずっと時間を拘束されてしまう。もちろんライブ感はあるが、テキストメッセージのトークでも十分ライブ感はある。見る側も楽だし、場所も時間も気にならない」(堀江氏)とサービスの利点を説明する。

 実際に堀江氏は、スケジュール調整の難しい対談などをLINEでこなしているという。「7gogoもぜひそのように利用して欲しい。将来的には『2chにスレ立てました』というようなもの(対談のプラットフォーム)になって欲しい。第3世代のメッセージングアプリ、メディアにしたい」(堀江氏)

 7gogoでは当面はマネタイズは考えず、サービスの拡大に努める。「メディアとして大きくしていければ、広告も入りやすい」(藤田氏)。「月額課金なども可能性としては将来的にはありえるが、まずは実際にサービスを出してから考えていく」(7gogo代表取締役社長の森正樹氏)


左から堀江貴文氏、藤田晋氏

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