4月26日と27日に幕張メッセで開催されている巨大イベント「ニコニコ超会議3」。今回初めて企画された「超ダイオウグソクムシブース」では初日、新江ノ島水族館の飼育員が深海生物について語る「グソクシンポジウム」が開かれた。
シンポジウムでは、鳥羽水族館で飼育され絶食の末に死亡した「ダイオウグソクムシNO.1(愛称:1号たん)」と同様に、“モノを(あまり)食べない深海生物”として「メンダコ」「シロウリガイ」が紹介された。
メンダコは、何を食べているのかわからない、深海に棲むタコ。体の真ん中に付いた口は非常に小さい。飼育員の北嶋氏によると、新江ノ島水族館では飼育中にサクラエビを食べる様子を観察したが「積極的に食べることはなく、生きているのは飼育を始めてから1カ月後まで」という。
一方シロウリガイは、モノをまったく食べない貝。相模湾の海底で発見された。飼育員の根本氏は「シロウリガイはなにも食べない代わりに硫化水素を吸って生きている」と説明し、“毒を吸って生きる貝”と紹介した。なお、ダイオウグソクムシはあまり動かないが「シロウリガイは意外と動く」とのこと。
超ダイオウグソクムシブースはKDDIと新江ノ島水族館の協力により実現した。“1号たん”を3Dプリンタで再現した模型が展示されているほか、ダイオウグソクムシ型iPhoneケースなどの“グソグッズ”が購入できる。さらに新江ノ島水族館から輸送されたダイオウグソクムシを実際に見られたり、オオグソクムシに触れたりできる。この模様は追ってお伝えする。
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