T-MEDIAホールディングスは4月16日、グループ会社Tヘルスケアにおいて、ウェブサイトから質問に答えることで、1人1人に最適なサプリメントの選択、販売をするマッチングオーダーサプリメント「Pitali(ピタリ)」を開始すると発表した。同日からサービスを開始している。
Pitaliは、サイト上にある約70の質問項目に答えることで、1人1人に合わせたサプリメントを提案、販売してくれる新サービス。サプリメントは17種類が用意され、販売は1カ月分ごと。直販サイトから購入できる。価格は1カ月で2500~4800円程度になり、1日あたりの金額は100円前後。2商品購入することで送料が無料になり、9000円以上で20%オフ、企業導入で30%オフになる。
Tヘルスケアの代表取締役社長である大塚健史氏は「サプリを飲んでいる人の中には、本当に自分にあっているのか、飲みたいと思っているのか、わからずに飲んでいる人も多いのではないだろうか。Pitaliではそうした問題を、インターネットの仕組みを使ってシンプルに解決したい」とPitaliを説明した。また「健康食品の市場規模は1兆7000億円以上にまで拡大しており、2013年の総世帯におけるサプリメント支出は前年比2%増と追い風の状況。しかしこの先、生き残っていけるのは本物のサービスのみ。私どもがこだわりを持ってつくったサプリメントを正しいサービスで提供したい」とヘルスケア事業立ち上げにいたる経緯を話した。
17種類あるサプリメントはすべて個別包装になっており、1日分ごとに持ち運ぶことが可能。「ボトルや袋にすべての錠剤が入っているものは、出し入れするたびに空気に触れることで酸化しやすい。個包装になっていれば酸化を防ぐことができ、飲み忘れてもすぐにその日の分を持って出かけられる」(取締役の大野孝司氏)と、パッケージにおいてもこだわりを見せる。
Pitaliは、医師・医学博士で朝霧高原診療所院長、富士山静養園園主を務める山本竜隆氏が診断サービス、薬剤師で医療用漢方のガイドライン作成なども行う人見信之氏がサプリメントの監修をそれぞれ担う。
サプリメントはすべて自社開発され、国内の工場で生産される日本製。栄養成分の吸収、めぐり、酸化防止にこだわり、黒胡椒や紅景天といった天然成分を中心とする原料を配合しているという。
スタート当初はウェブサイトによる個別販売を主とするが、今後はオフィスにサプリメントを常駐させる「Office×Pitali」や、家族や友人への贈り物としてサプリメントをプレゼントする「Gift×Pitali」など、健康支援サービスを拡充させていく方針だ。
こうした取り組みにより、現在50代以上の女性が中心となっているサプリメント市場を40代前後の働く世代へと広げ、5年後には購入者数50万人、年商50億円を目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」