Amazonは、注文を受けてから30以内に顧客の玄関先まで荷物を直接運ぶのに十分な強度を備えた、効率的な小型無人飛行機(ドローン)の完成に向けて懸命に取り組んでいる。
Amazonの最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は、米国時間4月10日に公開された株主宛ての年次書簡で、同社が数世代のドローンを対象として飛行テストを既に実施しており、現在は次世代のドローンの設計に取り組んでいることを明らかにした。
Bezos氏は、「『Prime Air』チームは既に、第5、第6世代の飛行機を飛行テスト中であり、現在は第7および第8世代の設計段階に入っている」と述べた。
Amazonは2013年12月、同社がドローンによる配送サービスをテスト中であると発表し、注目を集めた。Amazon Prime Airという名称のこのサービスは、(ラジコンヘリほどの大きさの)無人飛行機で靴箱大の小包を他の配送サービスより短時間で顧客に届けるというアイデアだ。
同社サイトの「Prime Air FAQ」ページには、「いつの日か、Prime Airの飛行機を、今走っている宅配便の車と同じく普通に目にするようになるだろう。われわれは安全性を最優先にする。当社の飛行機は複数の冗長機能が内蔵されるとともに、商用の航空基準に従って設計される計画だ」と記されている。
ただし、Amazonは、数カ月前に公開した8プロペラの「オクトコプター」など、複数の試作機を作製しているが、この配送サービスで実際に荷物が届けられることは当分なさそうだ。試作機のテストは続けられているが、同社は、米国の議会や米連邦航空局(FAA)による厳格なプライバシー規制にも直面している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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