Googleがモジュール型スマートフォン設計プラットフォーム「Project Ara」のリリースに向けて一歩前進した。
同社は米国時間4月9日、「Project Ara Module Developers Kit」(MDK)の最初のバージョンを開発者向けに無償で提供開始したと発表した。バージョン0.10となる同MDKは「極めて初期のバージョン」とGoogleは述べているが、それでも同プロジェクトに関するいくらかの洞察と、これまでに把握した内容に関するフィードバックを提供する機会を開発者らに与えるものになる見込みだ。
GoogleのProject Araは当初、Google傘下にあったMotorolaの製品ラインアップの一部だった。しかし、GoogleはMotorolaをLenovoに売却した後に、Project AraをLenovoに譲渡せずにGoogleにとどめることを要求した。
Project Araは非常に野心的な取り組みといえる。同技術によって消費者は、自分のスマートフォンを組み立てるためのコンポーネントを選択できるようになる。スマートフォンメーカーによってすべてが決定された端末ではなく、よりカスタマイズ性の高いモバイル体験をユーザーに与えようというのがその考え方である。同技術はまだコンセプトの段階にあり、少なくとも消費者の手に届けられるまでにはまだ道のりがある。
Googleは、初めてのMDKに続けて、今後多数のMDKをリリースする予定である。2014年末に最終版をリリースできる状態になるまで、MDKのリリースを継続する予定だとGoogleは述べている。
MDKを段階的にアップグレードする一方で、Googleは来週、同社初のProject Ara Developers Conferenceを開く予定である。同イベントは、マウンテンビューのコンピュータ歴史博物館で開催される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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