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「ソシャゲのノウハウをメディア運営に注入」--成長に向けiemoが新体制

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 住まい・暮らしに関する情報サイト「iemo(イエモ)」を運営するiemoは4月9日、B Dash Venturesが運用するB Dash Fund 1号投資事業有限責任組合からの資金調達と、共同代表として熊谷祐二氏の就任、新機能として法人向けアカウントの提供開始を発表した。

 iemoは、住まい作りやインテリアコーディネートに役立つ写真コンテンツやキュレーション記事を日々公開している情報メディアで、2013年12月のサイト公開から順調に拡大している。サービスの現状や今回の発表の狙い、そして今後の戦略について、iemo共同代表取締役CEOの村田マリ氏、共同代表取締役COOの熊谷祐二氏に聞いた。

--サービスの現状について、そして今回の資金調達の狙いは?

iemo共同代表取締役CEOの村田マリ氏 iemo共同代表取締役CEOの村田マリ氏

村田:2013年12月のリリースからおよそ3カ月でMAU(Monthly Active Users)は目標に対して200%のペースで増加しています。アクセスの90%はスマートフォンからのアクセスで、FacebookなどのSNSを通じて写真やまとめ記事が拡散されることで、徐々にユーザーへの認知を増やしているところです。今回、こうしたスタート直後の順調な立ち上がりに更にドライブをかけたいということで、B Dash Venturesから資金調達をすることになりました。

--熊谷氏の就任で“共同代表”という体制になりますが。

村田:共通点がありながらもバックグラウンドの異なる二人が代表を務めることで、フラットな経営環境にしたいというのが狙いです。

 私はソーシャルゲーム業界に10年ほど携わってきて、一方の熊谷もフォリフのファウンダー・CEOとしてソーシャルゲームに7年携わってきました。そういう面で共通の経歴なのですが、私はゲームのプロデュースやクリエイティブに強みがあり、熊谷はテクノロジーや企業経営のノウハウを持っているといった点で違いがあるのです。2人が共同代表として組織をリードすることで、コンテンツ、テクノロジー双方に強みがある会社にしていきたいと思います。

新たに共同代表取締役COOの熊谷祐二氏 新たに共同代表取締役COOに就任した熊谷祐二氏

熊谷:きっかけは、2週間ほどiemoの業務をお手伝いさせていただいたことでした。そこで、サービスとしても経営としても、iemoをもっと良くするための課題が見えてきたのです。そうした課題だけでなく、ビジネスモデルやターゲットとするユーザーや業界などについてディスカッションを重ねる中で、iemoの可能性を強く感じることができました。村田はクリエイティブやユーザーニーズの把握に多くの知見をもっていて、一方で技術的な側面やマーケティングに関しては私が長年積み上げてきたノウハウが活かせるのではないかと思います。

村田:サービスを成長させるには、技術の力は重要なキーポイントです。エンジニアの気持ちを汲み取ることができるという点では熊谷は理解があるし、技術者からの信頼を得られます。熊谷が技術者を理解できる立場でマネジメントをリードしてくれれば、iemoは更に伸びるのではないかと期待しています。

--新機能「ビジネスアカウント」の狙いは?

村田:ビジネスアカウントは、家具、住宅、インテリア雑貨、建築デザインなどを展開する企業がiemoのアカウントを持って、商品写真などを自由に公開することができるサービスで、4月9日より青山フラワーマーケット、Amadana、リ・クルーゼなど、第1弾として30社以上のブランド、専門ショップがコンテンツの公開を開始します。今後は住まい・暮らしに関わる企業が集まるプラットフォームに成長させ、ユーザーとのコミュニケーションからビジネスが生まれる場にしたいと思っています。

 多くの人がスマホで情報収集するという利用シーンに対して、“スキマ時間”にも楽しめる住まい・暮らしに関する情報サイトというのは、まだまだPC向けが中心で、スマホ向けに最適化されたサービスは圧倒的に少ないのが現状です。こうした中で、企業にとって潜在顧客であるユーザーが集まり、ビジネスマッチングを生み出すのが狙いです。

--競合はどういったサービスですか。

村田:iemoはインテリアカタログ、ファッション雑誌感覚で暮らし・住まいの情報収集ができることをコンセプトにしているので、そういう意味でははっきりとした競合はいないと考えています。

 「住まい」というキーワードでは、不動産情報サイトが挙げられることもありますが、不動産サイトはあまり競合視していません。不動産サイトは「家を買う」という目的が明確な人が目的に応じた答えを探しに行く場所ですからね。iemoは「そろそろ家を買おうかな」と将来の人生設計を真面目に考え始めた人たちや、「毎日を快適に暮らせるステキな部屋を作りたい」と思っている人たちが、気軽に情報収集できるようなコンテンツを目指していきたいと思っています。

--サービス運営のこだわりは?

村田:毎日8件から10件程度新たなコンテンツを公開して、再び来てもらえるような工夫をしています。そのため、リピート来訪はとても多いですね。文字を少なくして写真をメインにするなど、スマホでの視聴に最適化されたコンテンツにすることと、ソーシャルメディアでの拡散を意識した情報作り、発信を心がけています。

熊谷:運営上のKPI設定やユーザーを囲い込むための戦略は、ソーシャルゲームのそれにとても似ているかもしれません。2人ともソーシャルゲームの出身で、チームにもソーシャルゲーム出身者が多いので、肌感覚が合うんですね。リアルタイムでKPIの動きをチーム全員で見ながら新たな企画を投入したり、一度出したコンテンツを必要な手直しをして再リリースしたり、ソーシャルゲームに似た運営体制はメディアが成長するキーになるのではないかと思います。

村田:ソーシャルゲームは儲かる領域なので、マーケティングのノウハウや追いかけるべきKPIが体系化してきているんですね。なので、「ユーザーを多く集めるには」「ユーザーが新たなユーザーを呼んできてくれるためには」といったノウハウが共通言語化しているので、チームの中でも阿吽の呼吸で会話ができるのです。例えば、ソーシャルゲームでは同時アクセス数や売上などのKPIを常時モニターに映してチームで共有しているのですが、iemoでも同様の取り組みをしています。この「ソシャゲで鍛えた屈強な筋肉でメディアを運営するとこうなる」というのを体現したのが、今のiemoだと考えています。他のメディアとはまったく異なるアプローチで考えています。

--最後に、iemoがさらに飛躍するためのポイントを教えてください。

村田:自分のこだわりを、暮らしに取り入れるような意識は高まっているのではないかと思います。同じデザインの部屋を大量に流通させるような“新築マンション神話”からの脱却は起こりつつあって、毎日過ごす部屋をどうやって快適にするか、生活をどう快適にデザインするかといったテーマで個性を表現したいというニーズを持っている人は増加しているのです。ただ、すべての人がこうしたテーマに応じた情報収集ができるわけではありません。iemoは、「暮らしをより豊かにしたい人がこだわりたいポイント」について気軽に参考にできるようなサービスを目指したいと思います。

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