Appleが、10年以上にわたり音声認識技術の改良に取り組んできた企業を買収していた可能性が出てきた。
2002年に英国を拠点に設立され、サーバおよび端末の両方をベースとした音声認識技術を手がけていたNovauris Technologiesを、Appleが2013年にひそかに買収していたようだ。TechCrunchが米国時間4月3日に報じた。AppleとNovaurisはいずれも買収について発表していないが、TechCrunchによると、Novaurisのオフィスに電話で問い合わせたところ、同社はこのニュースを認めたという。
Appleは、自社のモバイルOS「iOS」で動作する仮想パーソナルアシスタント「Siri」について、音声コマンドの解釈とそれに従った動作の効率を高める作業に積極的に取り組んできた。Siriは2011年に「iPhone 4S」でデビューしたが、Googleをはじめとする他の仮想アシスタントアプリとの厳しい競争にさらされている。また、Microsoftも新たに「Cortana」を披露している。
Novaurisの専門は、端末上での音声認識サービスを提供することで、これは、質問により素早く回答することを可能にする。AppleのSiriは現在、端末上で質問を受け取り、それをAppleのサーバに送信し、答えを見つけた後にその答えをユーザーの端末に戻す仕組みになっている。Novaurisの音声認識技術が、今後登場するSiriのバージョンに生かされるかどうかは明らかではない。
TechCrunchによると、NovaurisがSiriチームで作業を開始したのは2013年秋だという。TechCrunchがNovaurisのオフィスに電話をかけたところ、同社は「Apple」を名乗り、2013年にAppleによって買収されていたことを認めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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