Amazonが米国時間4月2日、新しいビデオストリーミング用ハードウェアを発表した。消費者のリビングルームにおけるエンターテインメント用デバイスとなることを狙う競争で、市場をリードするRokuや「Apple TV」と真っ向から勝負を挑む動きだ。
Amazonがこの日ニューヨークで開催されたイベントで発表したところによると、この新製品「Amazon Fire TV」は販売価格が99ドルで、2GバイトのRAMとWi-Fiを搭載し、Bluetoothリモコンが付属する。また「Hulu Plus」「WatchESPN」「Showtime」「MLB」「Disney」「YouTube」「Netflix」など、多数のコンテンツプロバイダーにアクセスできる。もちろん、「Amazon Instant Video」も視聴可能だ。
さらにAmazon Fire TVにはオプションとしてゲームコントローラも用意されている。Amazon Fire TVは、発表イベント終了後に米Amazonのサイトでさっそく販売開始された。価格はApple TVや「Roku 3」と同程度の99ドルに設定されている。
また、米大手小売チェーンのStaplesも、オンラインストアで4月5日から、実店舗でも4月27日からAmazon Fire TVを発売するという。これは、Amazonの競合でもある同チェーンがプレスリリースで明らかにしたものだ。
Amazonで「Kindle」タブレット事業部門のバイスプレジデントを務めるPeter Larsen氏によれば、Amazonでは消費者が他社のビデオストリーミングデバイスで3つの問題を感じていることを把握したという。それは、検索機能の貧弱さ、パフォーマンスの問題、そして閉鎖的なエコシステムだ。こうした問題の解消を目指したのがAmazon Fire TVだと、同氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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