Mozillaはこのほど、最高技術責任者(CTO)を務めていたBrendan Eich氏を新たなリーダーに選出した。2010年に最高経営責任者(CEO)に就任し、1年近く前に辞任の意向を表明していたGary Kovacs氏の後任がようやく見つかったことになる。Eich氏のCEO就任は変化を伴い、今後、Mozillaの最優先プロジェクトはウェブブラウザではなく、モバイルOSの「Firefox OS」になる。
Eich氏は、技術コミュニティでは1995年に誕生したJavaScriptの生みの親として最もよく知られる。Firefoxの先祖にあたる「Netscape Navigator」の初期開発者の1人としてMozillaに加わり、Firefoxの最初期から開発に携わった。
2005年8月以降は、MozillaでCTOを務めていた。また今回CEOに昇格する以前から、製品およびプラットフォームのエンジニアリングチームを運営してきた。
米CNETによるインタビューの中でEich氏は、CTOを務めた10年近くの間に、すでに運営には携わってきたと述べている。今後は、自ら技術業務を手がけることは少なくなるという。
代わりにEich氏は、「マーケティングを含むMozillaのあらゆる要素」を率いていくことになる。同氏はまた、「Mozilla Location Service」のようなMozillaユーザー向けサービスを今後さらに提供していくとしている。Mozilla Location Serviceは、ユーザーが公共のWi-Fiアクセスポイントを利用して、GPSを使わずに自らの位置情報を特定できるサービスだ。
しかし、今後に関する本当に大きなニュースは、Eich氏の指揮の下、MozillaがFirefox OSを最優先プロジェクトにすることだ。Eich氏は、Firefox OSがMozillaの最優先事項だとの見解を示した。「それはまるでサーカスの曲芸、つまり皿回しをしながらバック転をするようなものだが、われわれは必ず本当に有効な唯一のやり方でモバイルに移行してみせる。最優先すべきは、特に25ドルのスマートフォンにおいて、Firefox OSを普及させることだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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