良いニュースがある。ただし、ピクセル表示された土管をじっと見つめることなく、心静かに1人の時間を過ごしていた人にとっては悪いニュースだろう。中毒性の高いモバイルゲーム「Flappy Bird」の開発者が米国時間3月19日、このゲームがいずれはアプリストアに戻ってくるとTwitterで認めたのだ。
Flappy Birdはどこからともなく登場し、急速にメディアの注目を集めた。しかし2月に入り、28歳の開発者Dong Nguyen氏は、突如「App Store」と「Google Play Store」からこのアプリを削除した。ベトナムを拠点とするNguyen氏がこのゲームを取り下げたのは、メディアにしつこく追いかけ回されたことと、ゲームがプレイヤーに与える影響について不安を感じていたことが理由のようだ。Rolling Stone誌とのインタビューでNguyen氏は、失業した人たちや子どもと会話をしなくなった母親、携帯電話を破壊した児童などの例について言及した。
「最初は、冗談を言っているのだと思ったが、本当に実害が出ていることに気づいた」とNguyen氏は同誌に語っている。
とはいえNguyen氏はFlappy Bird復活への可能性を残し、「検討中だ」と述べていた。さらに19日のツイートでは、Flappy Birdを再度App Storeで公開するのか」との質問に対して「そうだ。しかし、すぐにではない」と返しており、これが決定的な回答となっている。
@painfullpacman Yes. But not soon.
— Dong Nguyen (@dongatory) 2014, 3月 19
Flappy Birdが取り下げられて以来、数多くのクローンゲームが登場している。こうしたゲームは、テレビ番組「セサミストリート」の制作会社が開発した「Flappy Bert」から、宗教をモチーフとした奇想天外な「Bird Jesus」(同じくインターネット上で奇妙なブームとなった「Twitch Plays Pokemon」とのマッシュアップ)まで、多岐にわたる。
だが、当初リリースされていた時にFlappy Birdをダウンロードし損ねた人は、本物を手に入れるまでしばらく待たなくてはならないようだ。Nguyen氏はこのゲームの復活の予定を認めたが、その時期は「すぐにではない」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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