指の動きでPCを操作できる「Leap Motion」--楽器演奏から販促まで多彩な広がり

坂本純子 (編集部)2014年03月12日 21時46分
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 BBソフトサービスは3月10日、日本国内の総代理店として販売するジェスチャー入力デバイス「Leap Motion コントローラー」に関するイベントを開催した。

「Leap Motion コントローラー」。フリスクを少し大きくした程度の小型端末だ
「Leap Motion コントローラー」。フリスクを少し大きくした程度の小型端末だ

 Leap Motion コントローラーは、空中でのユーザーの手と指の動きを感知し、直接コンピュータを操作できる3Dモーションセンサデバイスだ。

 手の操作でGoogle Earthを操作したりゲームをしたりできる。実売価格は9800円。端末にはカメラやセンサが搭載されており、デバイスを基点として上、左右、奥行きそれぞれ約60cm×60cm×60cmの逆ピラミッド型の空間の中で手と指の動きを感知し、最大100分の1mmの精度で追跡できる。

左から、マイケルバックワルド氏、瀧進太郎氏、ゲストとして登場した堀江貴文氏
左から、マイケルバックワルド氏、瀧進太郎氏、ゲストとして登場した堀江貴文氏

 米国やオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、南アフリカ、スイス、イギリスの9カ国で販売されており、日本では2013年12月に販売を開始したばかりだ。

 BBソフトサービス 取締役COOの瀧進太郎氏は、「Leap Motionは、楽しく優れた技術。おもしろいもの、いいものを兼ね備えたソリューションと確信し、日本に持って来た」と挨拶した。

10本の指をトラッキングできるLeap Motion

2013年6月から各国で展開。日本では2013年12月から販売が始まった
2013年6月から各国で展開。日本では2013年12月から販売が始まった

 イベントに合わせてLeap Motion CEO兼共同設立者のマイケルバックワルド氏が来日。「会社のビジョンは、コンピュータと人々とのインタラクションを促進すること」と話す。

 「今日では、コンピュータ上で小さな子どもでも3次元の彫刻を作れる。しかし、その際のインターフェースは、マウスなどを使ってコンピュータに働きかけるもので、人間が持つ指の働きでは実現できなかった。LeapMotionなら、世界にある何百万台のコンピュータで、指で押したり引いたり何かを掴んだり、自由に何かをできるようになる」と語った。

 現在のLeap MotionはMac OS XとWindowsに対応する。あらかじめPCのUSBポートに接続し、PC側には専用ソフトウェアをインストールしておく必要がある。

センサの内部
センサの内部

 「まだスタートにしか過ぎない。テレビ、車中のディスプレイなど、どこでも使えるようにしていきたい。われわれが持っているテクノロジのカギは、ソフトウェアの中にある。例えば空間上の手の動きを精度を保ちながら、遅延がない形で正確にトラッキングできる。現在、10本の指をトラッキングができるのは世界でLeap Motionのテクノロジのみ」と意気込む。

想定されるB2B市場
想定されるB2B市場

 Leap Motionは現在、SDKを公開しており、10万人の開発者がさまざまなアプリを開発している。日本にも、数千人の開発者がいるという。

 なお、Leap Motionアプリケーション専門サイト「Airspace app store」にアクセスすると、対応する音楽やゲーム、教育アプリケーションをダウンロードできる。有料・無料とさまざまだ。

日本での活用事例--ナイキの店頭でプロモーション

「Nike Tiempo Legend V」のプロモーション
「Nike Tiempo Legend V」のプロモーション

 日本での活用事例として、ナイキの店頭で実際に行ったシューズ「Nike Tiempo Legend V」のプロモーションを紹介した。開発を担当したアカリの代表取締役である山下陽介氏は、顧客から「最先端でインパクトのあるもの、商品のデザインとテクノロジを訴求でき、タッチパネルとは違うもの」という要求があったという。

ディスプレイの指示通りにジェスチャーで操作していくと、商品についての理解ができ、さらに壁紙ももらえるしくみ
ディスプレイの指示通りにジェスチャーで操作していくと、商品についての理解ができ、さらに壁紙ももらえるしくみ

 手を動かしながら靴の構造を理解できるような仕掛けや、左右に動かして靴を磨き上げたりしながら、靴を完成させると、最終的に壁紙がダウンロードできるという内容だ。

 3カ月で1500人以上が体験し、来客者と店員のコミュニケーションのきっかけにもなるなど人気を博したという。山下氏は、開発もしやすく、安定して動作する点もよかったと話した。

 このほかにも、ミュージシャンのアリスエフェクト氏がLeap Motionを使い、手の高さや動きで音楽を演奏するデモを披露した。

  • 手の高さや動きで音楽を演奏するアリスエフェクト氏

  • 日経新聞のデモ。手で記事を拡大したりページをめくったりできる

  • 音楽ゲーム「BREAKS LP」のデモ

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