待ちに待ったPlayStation 4(PS4)がいよいよ日本でも発売された。日本では世界最後発のため、すでに機能や実力は周知されているが、実際に使用したレビューをお届けする。なお、パッケージの開封からセットアップまでをまとめたの国内版「PS4」開封の儀はこちらから。
PS4の日本発売は米国の発売に3カ月遅れただけに、十分な数が揃っており、家電量販店をはじめ、さまざまな場所でお目にかかれる状態だ。もちろん売れていないのではなく、発売2日間で32万台を売る盛況ぶりだ。
さすがに初回限定版のFirst Limited Packは売り切れているが、通常版ならすぐに購入可能だ。通常版にはFirst Limited Packにあったカメラ同梱版がない。PS4に保存されたスクリーンショットやゲームプレイの動画をアップロードしたり、ゲームプレイを配信したりできる「シェア」をフルで楽しみたいのであれば、カメラは同時に購入しておくべきだろう。
また、コントローラについても、これまでPS3で使っていたDUALSHOCK 3はサポート対象外なので、多人数プレイがしたい人はDUALSHOCK 4の購入も必要だ。ちなみにDUALSHOCK 4は1つ同梱されているので1人で遊ぶのであれば、購入する必要はない。
PS4はPS1~3と互換性がなく、それらのゲームでは遊べないのだが、PSNは引き続きPlayStation 3(PS3)やPS Vitaで使用しているものが使える。つまり、トロフィーやフレンド、メッセージなどは引き継ぐことができるのだ。もちろん、新規アカウントを作ることもできるが、フレンドを登録しなおす必要があり、トロフィーがリセットされた状態になるのでメリットは少ない。
アカウントに関して注意しなくてはいけないのが、サブアカウントで登録するとシェアのブロードキャストが使えなくなってしまうことだ。ゲームプレイの動画配信をする予定がなければ問題ないが、配信をしてみたいのであればメインアカウントを登録しなければならない。親や兄弟のPS3にサブアカウントを間借りしていて、PS4は自分で購入したような人は注意が必要だ。PS Vitaを持っている人はさらに注意が必要になる。PS4のウリのひとつであるPS Vitaによるリモートプレイは同じPSNでないとできない。
つまり、PS4でメインアカウントに変更したり、新規でアカウントを取得したりした場合は、PS Vitaも初期化してPS4のアカウントに合わせなければならない。その場合、PS Vitaの旧アカウントでダウンロード購入したソフトは遊べなくなってしまうことも念頭に入れておこう。ブロードキャストやリモートプレイの扱いを良く考慮してからPS4のPSNを決めるべきだろう。
さて、ようやくPS4を起動し、ゲームをプレイしてみる。まずはプリインストールされている「プレイルーム」を試してみた。プレイルームは、PlayStationCameraとDUALSHOCK 4のライトバーによるARを楽しむゲーム。PS3時代のPlayStationMoveの進化版と言ったところだ。PS3時代よりも、カメラの解像度が上がり、2つのカメラによって位置認識の精度も上がっている。
ゲーム内容は、DUALSHOCK 4の新機能と使い方を遊びながら体感できるようになっており、コンセプト的にはPS Vitaの「ウェルカムパーク」に近い。シェアに完全対応しているので、シェアを試してみるにも丁度良いソフトだ。プレイルームは自分を画面上に投影するため、そのままシェアのブロードキャストを使えば動画配信も行える。ニコニコ動画のやってみた、歌ってみたなどが、PS4のセット機材ですぐにできてしまうのだ。で、早速、シェアでブロードキャストを体験した。
ブロードキャストはUstreamかTwitchを利用してストリーミング配信をするので、どちらかのアカウントが必要。PS4からでも新規登録できるが、あらかじめPCなどで登録しておくと楽だ。動画配信サイトを選ぶだけで、簡単に配信が開始。Facebookのアカウントがあれば、動画配信の通知も行える。世界にはゲーム実況で億単位を稼ぐ人もいるので、もしかしたらその仲間入りができるかも知れない。シェアはブロードキャストのほかに、画面のスクリーンショットや動画が録れるビデオクリップ機能もある。
どちらもFacebookやTwitterなどのSNSにアップロードできる。スクリーンショットやビデオクリップはアップロードしなくても本体HDDに保存されているが、それをUSBメモリなどで取り出す手段は今のところなし。Facebookにアップしたものをダウンロードしなくてはならず、二度手間になってしまう。この点は改善してほしいところだ。シェアはプラットフォームの機能となっているので、ゲーム実況などのグレーゾーンであった著作権に関してもクリアしている。
ただ、すべてのゲームのすべてのシーンでシェアができるかというとそうではない。「龍が如く 維新!」では本編パートはほとんどシェアができず、一部のシーンしか対応していない。ストーリーのネタバレが致命的になるタイトルなので仕方ないが、若干自由度が狭められているとも言える。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス