PS Vitaを持っていたら、是非とも体験して欲しいのが、リモートプレイ機能だ。PSPとPS3、PS VitaとPS3の組合せでもリモートプレイ自体はできたのだが、リモートプレイで動かせるPS3のゲームタイトルは少なく、その存在価値はあまり高くなかった。PS4とPS Vitaのリモートプレイは、その問題点が解決しており、ほぼすべてのPS4タイトルをPS Vita側でプレイすることができる。PS4そのもののゲームを動かすので、セーブデータの共有なども必要ない。
リビングのPS4で遊んでいたゲームの続きを寝室や子ども部屋などで楽しむことができる。KNACKをプレイしてみたが、画面が小さくなっただけで、PS4でプレイしている感覚とほとんど変わらなかった。龍が如く 維新!もプレイしてみたが、L1、L2、R1、R2まで駆使して戦うゲームなので、物理ボタンがLRでそれぞれ1つしかないPS Vitaではちょっと遊びづらかった。外出先からもリモートプレイが可能。Wi-Fi環境が必要ではあるが、外でもPS4タイトルが遊べるのはかなり画期的だ。
他にも地味に進化している点は多い。PS3とPS4は同じハイビジョン画質だが、PS3のほとんどのタイトルが720p表示だったのに対してPS4では1080p。標準画質とハイビジョン画質の差ほどではないものの、明らかに画質がアップしている。使用メディアもどちらもBlu-ray Discを採用しているが、PS3の倍速で、PS4が6倍速と読み込み速度が大幅にアップしている。
一方で、有料のPlayStation Plusに加入しないとプレイできなくなったころから「改悪なのでは」とも言われるオンライン対戦/協力プレイ機能は、考え方によっては、良くなっているかもしれない。有料化したことでサーバの安定性や速度の向上を期待できる上、ネットマナーのなっていない人たちを制限できる可能性も高い。音楽ファイルや画像ファイルの管理ができなくなった点は残念だが、今後の要望如何によってはソフトウェアアップデートで対応する可能性はある。惜しむらくは無線が802.11acに対応していないことだろう。
マルチメディアマシンと捉えている人にとっては、若干物足りなさが残る機能かもしれないが、ゲーム機として考えればかなり優秀なマシンと言える。PS3のモンスター級のプロセッサほどの驚きはないものの、PS4のプロセッサーも十分な実力を発揮できるクラス。メモリの増強やグラフィックの向上で、よりバランスの良いマシンとなったと言える。そもそもPlayStationはゲーム機であるので、どちらかと言うと正しい形に戻ったと言える。
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