ジュネーブ発--2013年12月にLamborghiniが「Gallardo」の後継モデルを発表したのは、同ブランドのスーパーカーを好むファンにとっては一足早い素晴らしいクリスマスプレゼントになった。そして現地時間2014年3月4日のジュネーブモーターショーでは、「Lamborghini Huracan LP 610-4」2015年モデルの実物がついに披露された。
LamborghiniはHuracanの仕様について、12月の発表の時点で詳しい情報を公表しているが、ここで簡単に振り返ってみよう。Huracanはわずか3.2秒で時速62マイル(時速約100km)まで加速し、時速124マイル(時速約200km)には9.9秒で到達する。最高速度は時速201マイル(時速約325km)だ。
キャビンのすぐ後方には、610馬力、トルクが413ポンドフィート(約57kgm)の5.2リッターミッドシップエンジンが搭載されている。これは10気筒自然吸気エンジンで、燃料の注入にはLamborghiniの新しい「Iniezione Diretta Stratificata」(IDS)システムが採用されている。IDSでは直噴システムとポート噴射システムとが組み合わされて使用される。
その動力は完全電子制御の四輪駆動システムを経由して、20インチのホイール4輪すべてに伝えられるが、その前に7速デュアルクラッチギアボックスの「Lamborghini Doppia Frizione」(LDF)によって増幅される。ドライバーは、下部が平らなステアリングホイールの側面に位置するパドルシフトを使って、シフトアップやシフトダウンを素早く行うことができる。3種類の走行モード(「Strada」「Sport」「Corsa」)を選んで、ギアボックス、エンジン、排気装置、全輪駆動系、電子系統安定性コントロールシステムの性能を少しずつ調節することもできる。
Huracanを停止させるのは、前面ユニットが6ピストン式、裏面ユニットが4ポット式のモノブロックアルミニウムキャリパーを備えた、標準的なカーボンセラミックブレーキだ。
Huracanのエンジンにミッドシップレイアウトを採用したことは、車体の重量配分の点でプラスになっている。またカーボンとアルミニウム素材を統合した構造を持つ「ハイブリッドシャーシ」は、レーシングカーの剛性を生み出しながらも、3134ポンド(約1422kg)と非常に軽い車両重量を維持している。軽量性と新しいエンジンの組み合わせによって、HuracanはEUサイクルモード燃費で100km当たり12.5リッターを達成している。これを米国の燃費表示法におおまかに換算すると、1ガロン当たり約18.8マイル(1リッター当たり約8km)になる。
Huracanは、先行モデルのGallardoよりも「ドライバーとコドライバー」のための車内空間が広く、視野が広くなっている。
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