ドコモ、音波でアプリにチェックインできるO2O技術「Air Stamp」をオープン化

 NTTドコモは3月4日、音波技術を使ってスマートフォンアプリにチェックインできる機能を組み込めるソリューション「Air Stamp」を、モバイルサービス事業者向けに公開したことを発表した。初期費用や月額費用は個別見積としている。

 ドコモがオープン化するAir Stampは、2013年9月に開始したO2Oサービス「ショッぷらっと」で培った音波技術によるチェックイン機能。音声マイクが搭載されていればドコモ以外のスマートフォンでも動作する。音波信号は不正解析への耐性があるアナログ波であるほか、録音などによる不正チェックインを防止するドコモ独自の認証の仕組みを採用しているため高いセキュリティを実現するとしている。

 また音波は壁を通り抜けずに反射し、店舗などの閉じた空間で隣接する別施設などに信号が漏れることがほとんどないことから、期待するエリア外での意図しないチェックインを防止できるという。広い空間であれば半径20m程度のエリアを構築することが可能としている。アプリの立ち上げ時にマイク機能が自動的にONとなるため、GPSやBluetoothのように、サービスを利用するたびに特定の機能をONにする必要はないとのこと。

 ドコモでは、Air Stampを契約した企業に音波装置、アプリ開発SDK、認証サーバの利用環境を提供する。アプリ開発SDKをスマートフォンアプリに組み込むことで、音波装置が設置されたエリアでの独自のチェックインサービスが構築可能だ。


「Air Stamp」の実装方法

 Air Stampを活用することで、モバイルサービス事業者は、自社店舗における独自のポイントサービスやクーポン配信サービス、博物館での館内案内やイベント会場での情報配信など、GPSなどが利用できない場所でのスマートフォン向けチェックインサービスを自社で開発して提供できるようになる。なお、JR東日本が3月10日から提供する情報配信アプリ「JR東日本アプリ」への採用がすでに決まっているという。

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