第1世代と第2世代の「Chromebook」は、多くのモデルで、デザイン、機能、および価格にほとんど差がない。Chromebookの販売数は伸びており、低価格のノートPCを求める人たちの間で、Chromebookがネットブック並みの人気を得ていることがわかる。だが、ネットブックと同じ結末を避けるには、価格を下げながら進化を続け、より多くの機能を提供することが必要になるだろう。
これに対するサムスンの回答が、同社の次世代製品「Chromebook 2」だ。この新製品には11.6インチと13.3インチの2種類のモデルがあり、外観にも内部にも注目すべき改良が加えられている。
どちらのモデルもデザインが一新され、サムスンでは「耐久性のある手触りのいい素材で背面を覆い、エレガントなステッチを施したデザイン」と説明している。具体的には、外装を人工皮革で仕上げ、柔らかい手触りを実現するとともに、周縁部に「ステッチ」を施している。
2つの新しいマシンを手に持ってみると、実際のところ説明で聞くよりすばらしく、ほとんどのChromebookで現在採用されているプラスチック製の平らな背面より間違いなく良い。ただし、ステッチは余分だ。カラーは、11インチのモデルにブラックとホワイト、13インチのモデルに落ち着いた色合いのグレーが用意されている。
本体のその他の部分は、サムスンの優れた「Windows」ノートPC「ATIV Book 9」(旧名称は「Series 9」)に倣っている。サイズは両モデルとも厚さ約1.65cmで、重量は11インチモデルが約1.1kg、13インチモデルが約1.4kgだ。
内部には、サムスンが自社で製造している「Exynos 5 Octa」プロセッサが搭載され、13インチモデルの方は速度がやや速いバージョンが使われている。RAMはどちらも4Gバイトと大容量(他のChromebookは大半が2Gバイト)だが、内蔵ストレージは16Gバイトと少ないままだ。
最も大きな改良点は、13インチモデルで1920×1080のフルHDディスプレイが採用されたことだ。これまでに登場した13インチのChromebookは「Toshiba Chromebook」のみだが、この299ドルのモデルに搭載されているのは1366×768の標準ディスプレイだ。
サムスンは、他のほとんどのChromebookで採用されている「Intel Celeron」プロセッサではなくExynosプロセッサを搭載したことでバッテリ持続時間が向上する(約8時間)と約束している。また、キーボードのキーは上面が少しくぼんだ形状で、複数のソフトウェアをあらかじめ搭載しているため、生産性が向上するとしている。
価格は、11.6インチのChromebook 2が319.99ドル、13.1インチのモデルが399.99ドル。いずれも米国で4月に発売される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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