トラブルに陥っているBitcoin取引所のMt. Goxは2月17日、引き出しを停止していることを謝罪し、近く引き出しを再開すると約束した。
東京を拠点とするMt. Goxは7日、Bitcoinのすべての引き出し要求を停止すると発表した。サードパーティーが保有するデジタルウォレットに支払われる取引をBitcoinが処理する方法に不具合があるとの理由からだ。Mt. GoxはBitcoinのウォレットサービスであるBlockchain.infoと協力し、この「トランザクション展性」(transaction malleability)の問題に対して、取引が改変されているかどうかを示す一意の識別子を使用する回避策を開発したという。
Mt. Goxは声明の中で次のように述べている。「この新システムを導入することで、Mt. Goxは近く引き出しを再開できるはずだ。新システムに問題が起こるのを防ぎ、また現在の市場環境に配慮するため、当面はペースを抑え、1日および1カ月の取引制限を新たに設定することになる」
Mt. Goxはさらにセキュリティ強化策として、口座へのアクセスに成功すると顧客に電子メールでアラートを送信する新たなログインシステムを導入したと述べている。
Mt. Goxは引き出しを停止して以降、Bitcoinにはすべての決済に影響を及ぼすバグが存在し、このようなバグはこの暗号化通貨を管理する組織Bitcoin Foundationが対処するべきだと主張している。しかし、Bitcoin Foundation側はこの問題について、Mt. Goxのウォレットサービス、顧客サポート手順、およびトランザクション展性への準備不足に原因があると反論している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)