米空軍機「A-10 Thunderbolt II」--退役が計画される近接航空支援専用機

James Martin (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年02月15日 07時30分
 これは一般的な戦闘ではない。武器が使用されることはないし、部隊の派遣もない。予算をめぐる戦いだ。

 米空軍は支出削減の取り組みの一環として、多数のFairchild Republic製「A-10 Thunderbolt II」(「Warthog」の名で知られている。Warthogはイボイノシシを意味する)の退役を計画している。これによって、2020年までに37億ドル超の予算節減を見込む。すべては今後5年間で米空軍の予算を500億ドル削減することを目指した米議会による要求の一部だが、今後10年間で米国防総省の予算を5000億ドル超削減するという計画全体で見れば、ごくわずかな額だ。

 地上部隊の近接航空支援専用に設計されたA-10は、戦車や武装車両など防空手段が限られた地上の標的を攻撃するために建造されている。A-10の退役計画を批判する人々は、これは軍事的に誤った計画だと主張しており、戦闘実績があり実戦準備のできた航空機を、より高額で実績のない「F-35 Lighting II」統合打撃戦闘機の導入に向けた予算節約のためだけに捨て去ろうとしているという。

 A-10 Thunderbolt IIは、地上部隊の近接航空支援専用に設計された初の米空軍機だ。A-10からの切り替えは、地上作戦への抵抗感が増すとともに、即応型の戦略攻撃を重視する傾向が強まっていることを示すものかもしれない。

 A-10 Thunderbolt II(Warthog)の長い歴史を写真で見ていこう。
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 これは一般的な戦闘ではない。武器が使用されることはないし、部隊の派遣もない。予算をめぐる戦いだ。

 米空軍は支出削減の取り組みの一環として、多数のFairchild Republic製「A-10 Thunderbolt II」(「Warthog」の名で知られている。Warthogはイボイノシシを意味する)の退役を計画している。これによって、2020年までに37億ドル超の予算節減を見込む。すべては今後5年間で米空軍の予算を500億ドル削減することを目指した米議会による要求の一部だが、今後10年間で米国防総省の予算を5000億ドル超削減するという計画全体で見れば、ごくわずかな額だ。

 地上部隊の近接航空支援専用に設計されたA-10は、戦車や武装車両など防空手段が限られた地上の標的を攻撃するために建造されている。A-10の退役計画を批判する人々は、これは軍事的に誤った計画だと主張しており、戦闘実績があり実戦準備のできた航空機を、より高額で実績のない「F-35 Lighting II」統合打撃戦闘機の導入に向けた予算節約のためだけに捨て去ろうとしているという。

 A-10 Thunderbolt IIは、地上部隊の近接航空支援専用に設計された初の米空軍機だ。A-10からの切り替えは、地上作戦への抵抗感が増すとともに、即応型の戦略攻撃を重視する傾向が強まっていることを示すものかもしれない。

 A-10 Thunderbolt II(Warthog)の長い歴史を写真で見ていこう。

提供: US Air Force photo by Senior Airman Greg L. Davis

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