ビジネスクラウド総合評価、NTT Comの「Bizホスティング」が再び1位--MM総研

 MM総研は2月12日、第2回「ビジネスクラウド総合評価調査」の結果を発表した。NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」をはじめ、8社が最高水準のAAAサービスに選定された。

 この調査は、企業の情報システム基盤や災害時に継続運用できる社会基盤に適したサービスを選定する視点で、クラウドサービスを客観的に評価することを目的としたもの。第2回となる今回は、評価項目を43項目から70項目に増やし、より多角的、総合的に調査したという。

 今回、評価の対象にした20社のクラウドサービスの中で、総合評価において最高水準の格付けとなるAAA(90点以上)を獲得したのは8社。企業の基幹系システムの構築を可能にする高品質、多機能なサービスを提供する企業がAAAを獲得する結果となった。

総合評価
順位企業名サービス名総合評価
1NTTコミュニケーションズBizホスティングAAA
2IIJIIJ GIOサービスAAA
3日本IBMSmarterCloudAAA
4富士通FUJITSU Cloud InitiativeAAA
5KVHKVHクラウドソリューションAAA
6IDCフロンティアIDCフロンティア クラウドサービスAAA
7アマゾンデータサービスジャパンAmazon Web ServicesAAA
8GMOクラウドGMOクラウド Public/PrivateAAA

 第1位となったBizホスティングは、プライベートクラウドのサービス機能・品質、サービス料金、導入支援・運用管理などの各分野で高い評価となり、AAAサービスの評価を獲得した。

 IIJの「IIJ GIOサービス」や日本IBMの「SmarterCloud」、富士通の「FUJITSU Cloud Initiative」、KVHの「KVHクラウドソリューション」、IDCフロンティアの「IDCフロンティア クラウドサービス」は、パブリッククラウド、プライベートクラウドのサービス機能・品質に加えて、導入支援・運用管理などソリューションサービスが高く評価された。

 アマゾンデータサービスジャパンの「Amazon Web Services」、GMOクラウドの「GMOクラウド Public/Private」は、パブリッククラウドのサービス機能・品質、サービス料金が高く評価された。

 ユーザー企業の関心は、全体にコストから品質へと移ってきており、料金や操作性よりもバックアップサービスやサーバー脆弱性対策、ウィルス対策などの信頼性を確保する機能や、導入支援・運用管理サービスを重視する傾向がみられるという。

 調査は、IaaS/PaaSを提供する主要20社のサービスを対象に「パブリッククラウドのサービス機能・品質」「プライベートクラウドのサービス機能・品質」「サービス料金」「導入支援・運用管理」の4分野で合計70の詳細項目を重要度を加味した上でポイント化。重要度の算出では、各企業でクラウドサービスの選定に関わる1329人にアンケートを実施し、有識者による審査委員会の検討を経て、総合的なランキングを評価した。

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