NTTドコモとABC Cooking Studioは2月7日、事業戦略に関する説明会を開催し、海外と遠隔レッスンもできる丸の内スタジオを披露した。
2013年10月25日、ドコモは料理教室大手の「ABCクッキングスタジオ」(ABC)を買収することを発表。2014年1月15日、ドコモはABCを運営するABC Cooking Studioの親会社であるABC HOLDINGSの株式の51%を取得した。
NTTドコモ 執行役員 ライフサポートビジネス推進部長兼ABC Cooking Studio 代表取締役副社長の中山俊樹氏は、「ドコモとABCは資本提携をして一体なにをするのか。数多くの方から声をいただいている。業務提携の道もあるが、取り組みを加速するには、強いリーダーシップとカネがいる。新しいオンとオフの学びのスタイルを確認していくには、ビジネスアライアンスでやるには限りがある。両社で達成するために資本提携の道を選んだ」と説明した。
ABC Cooking Studioは、渋谷と丸の内にあるクッキングスタジオをリニューアルし、スタジオに大型のモニタを設置した。テーブルにはタブレット端末を用意し、東京で行うレッスンを地方や海外に配信したり、海外の有名シェフによるデモンストレーションの模様をモニタやタブレットを介して見たりできる「グローバルレッスン」を行う予定だ。
また、2月に動画で料理法を紹介する「ABC Cooking Channel」をオープンした。タブレットやスマートフォンからの閲覧にも対応する。レッスンに来ない日も、日常的に料理を学べるようにしたかったという。また、不定期で、有名シェフのライブレッスンなども予定している。現在は約600本の動画があり、今後は1000本に増やす方針だ。
ABC Cooking Studioは1985年に創業した。今年で29年目を迎える。教室は全国に128店舗、海外に6店舗あり、28万人が通っているという。主な利用者は、20~34歳の女性だ。
「各地から店舗の出店要請が来ており、(128店舗の)倍ぐらいあるが、いい先生がいないと出店ができない。しかし、オンラインによって東京の先生が地方でライブレッスンすることはできる」(中山氏)と説明する。
ABC Cooking Studio代表取締役社長の櫻井雅子氏は、「大事にしてきたのは、リアルなコミュニケーション。一方で、リアルだけではつながりが保てないともいわれている。リアルとモバイルによる連携が重要だと考えた。モバイル通信とリアルによって、これまでなしえなかった新たな領域に挑戦したい。デジタルを使って世界に情報発信できれば」と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス