スクウェア・エニックスは2月6日、スマートフォン向けゲームアプリ「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」における「まほうの地図ふくびき」についての対応を発表。確率の変更や明記をすることを明らかにし、ユーザーから不満の声が上がっていた件について「皆様にご不便をお掛けしておりますこと、なにより、運営に対して不信感を与えてしまった現状を深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
本作は、「ドラゴンクエスト」シリーズのモンスターたちを仲間にして、育成や配合をしながらさらに強力なモンスターを生み出す「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズのスマートフォン向けタイトル。スクウェア・エニックスとCygamesが共同開発しており、配信から11日間でダウンロード数が200万を突破している。
まほうの地図ふくびきは、レアなモンスターを入手できる「金の地図」を特定の確率で入手できる、いわゆる“ガチャ”に相当するシステム。このふくびきを引く画面について、表示されている地図の多くが金色にもかかわらず、実際に引ける確率と異なっているのではないかという話題がネット上で巻き起こっていた。
運営側は2月5日、仕様変更のためにまほうの地図ふくびきの提供を一時停止。また、仕様変更前にふくびきを利用したユーザーと、変更後に利用するユーザーの公平を期するためとして、有料ポイントのジェムで利用できる「金の地図ふくびき」で使用したジェムの返還ならびに、ゲーム中で得られるサポートポイントで引くことができる「銀の地図ふくびき」の利用分のポイント返還を発表していた。
そして2月6日には、公式サイトにてプロデューサーの柴貴正氏からのコメントを発表。それによると、金の地図ふくびきにおける提供(確率)割合や内容を見直すこと、金の地図ふくびきにおける提供(確率)割合を明記すること、また、まほうの地図ふくびきにおける、各メニューの名称やデザインを変更することを対応として挙げている。
柴氏は本作のコンセプトとして、「適切なゲーム難易度も含めたゲーム性を楽しんでいただくことを目標に設計」し、有料のジェムを購入しなくても十分に楽しめるようゲームバランスを調整していたと説明。その一方で、コンセプトの意図が適切に伝わりにくいシステムとなっていることや、不具合の発生による特別クエストの延期など、予定していた施策に遅れが発生し、そのために有料のジェム以外でパーティを強化できる手段が少なくなっていることなどから「コンセプト通りにサービスの提供が行われているとは言い難い状況であることを認識している」と説明している。
今後については運営体制、開発体制、デバッグ体制の見直しを進めることや、ジェムを利用しなくても楽しめるコンテンツを拡充することなどの対応を挙げ、意見や要望の一部をレポートとして定期的に報告する予定としている。
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