携帯端末メーカーHTCは、2014年末までにウェアラブルデバイスの販売を開始する計画だという。同社会長のCher Wang氏がBloombergに対してそのように述べた。これで、問題を抱える同社がウェアラブルコンピューティング分野に参入するつもりだとする、かなり以前からのうわさが事実であることが明らかになった。
Wang氏は米国時間2月4日のインタビューで、「何年も前にスマートウォッチやウェアラブルデバイスを検討し始めたが、バッテリの問題と液晶ディスプレイ照明の問題を絶対に解決しなければならないと考えている」と述べた。「これらは、顧客を中心とする問題だ」(Wang氏)
インタビューでは、消費者に何がいつ提供されるのかという具体的な説明はなかった。
HTCの最高経営責任者(CEO)を務めるPeter Chou氏は2013年10月、Financial Timesに対して、ウェアラブル技術市場は「当社にとって非常に重要な分野」だが、この分野に参入する時期として今が適切であるかどうかはわからないと述べていた。同社が既にカメラ機能付きのスマートウォッチに取り組んでいるとする報道もあった。
HTCは、サムスンなどの競合企業に対抗することになる。サムスンは2013年9月に、カメラ搭載のスマートウォッチ「GALAXY Gear」によってウェアラブル市場に参入している。同市場で既に提供されているその他の製品としては、「Pebble Watch」、ソニー「SmartWatch 2」「FitBit Force」などがある。
HTCの最高財務責任者(CFO)を務めるChang Chialin氏はインタビューの中で、「2014年については、2013年よりは前向きかつ楽観的に捉えている」と述べたが、10日に予定されている投資家向けカンファレンスに先立って見通しを示すことは避けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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