ソチで開催される冬季五輪を訪れる人たちは、無防備に電子機器を起動させると瞬時にハッキングの被害に遭うと、米NBC Newsが伝えている。
NBCのレポーターであるRichard Engel氏は、ロシアのネットワークにログオンするとどのくらいの速さで攻撃されるかを確認するため、あるセキュリティ専門家と協力して2台のテスト用コンピュータを設定した。しかし、Engel氏の報告によると、この専門家とカフェで座っていたところ、「われわれがまだコーヒーを飲み終わらないうちに」悪意のあるハッカーたちの攻撃を受け、マルウェアをダウンロードさせられて、「個人情報を盗まれたほか、ハッカーたちに私の通話内容の盗聴、さらには記録までも許してしまった」という。
ハッキングは、2台のテストコンピュータがオンラインになった途端に行われたと、Engel氏は述べた。「1分もしないうちに(ハッカーたちに)攻撃され、24時間もしないうちにどちらのコンピュータにも侵入された」という。
Engel氏によると、ソチではKaspersky Labの定評ある専門家たちがコンピュータのセキュリティを確保する仕事を請け負ったという。しかし、Engel氏のレポートの中でKasperskyの担当者は、とにかくオリンピック期間中に持ち込まれる機器はあまりに多いので、誰もが攻撃を受けるおそれがあると語っている。
Engel氏の表現を借りるなら、選手をはじめソチに行く人たちは、「インターネットにログオンした途端に地雷原に足を踏み入れる」ことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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