「Angry Birds」開発元のRovioが米国時間1月27日、NSAをめぐる新たな騒動に巻き込まれた。これにより、同社は28日、その釈明に努めることとなった。
27日に浮上した複数の記事によると、RovioのAngry Birdsをはじめとする複数の人気モバイルアプリが、ユーザーデータの収集を目的としてNSAなどの諜報機関に利用されているという。Edward Snowden氏がリークし、The GuardianとThe New York Timesが27日に報じた文書によると、これらの諜報機関は、場合によっては、広告ネットワークを介して収集された「漏えいしやすい」データを使って、各プログラムからの情報を取得しているという。
Rovioは28日の声明で、同社が「いかなる政府諜報機関ともデータの共有、協力、共謀は行っていない」と明言した。
これでRovioも、NSAによるデータ収集から自ら距離を置こうとする多くのテクノロジ企業の1つになった。そしてこれまでのところ、特定の企業が関与しているかどうかにかかわらず、多くの事例において、NSAなどの諜報機関が情報収集をやりたい放題に繰り返しているという事実を証明することに多数の企業が成功している。
ただし、Rovioは、サードパーティーの広告ネットワークがまさに水漏れする蛇口となってNSAによるデータ収集を可能にしているのであれば、それらとの関係についてじっくり検討する必要があると述べた。
Rovioの最高経営責任者(CEO)であるMikael Hed氏は声明で、「当社のエンドユーザーを保護するため、当社はサードパーティーの広告ネットワークを利用している他の企業と同様に、それらのネットワークが諜報目的に使用されているのであれば、その連携について見直さなければならない」と述べた。
Rovioは、自社のゲームに広告を埋め込むためにMillennial Mediaと提携している。これらの広告を表示させるコードは、13歳以上の利用者のユーザーデータとプロフィールの生成に役立てられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」