フィンランドに拠点を置くゲーム制作会社Rovio Entertainmentで最高マーケティング責任者(CMO)を務めるPeter Vesterbacka氏は、米国時間1月22日に掲載されたThe New York Timesとのインタビューの中で、同社はゲーム市場における発想を任天堂から得ていると述べた。
Vesterbacka氏は同紙に対し、Rovioの計画は「Angry Birds」からのさまざまなスピンオフ作品や、同ブランドを利用して他の分野に進出する方法を探すことを中心に展開していると語った。同氏によると、これはRovioが任天堂から学んだモデルだという。
「これは任天堂や、マリオをベースにした同社のゲームシリーズのやり方と同じだ。われわれはAngry Birdsを拡大し続け、ポップカルチャーの中で永遠に残る要素にしたいと考えている」と、Vesterbacka氏は述べた。
Rovioはゲーム事業に参入してからまだ4年しか経っていないが、すでに大きな成功を収めている。Angry Birdsは世界で最も人気の高いモバイルゲームシリーズで、家庭用ゲーム機やぬいぐるみ、そして最近では教育など、他の分野にも急速に進出している。Vesterbacka氏は、同社が「子ども向けの量子物理学の本」で欧州原子核研究機構(CERN)と協力して行っている取り組みを例に挙げた。この本では全体を通じてAngry Birdsのテーマが用いられる。
Rovioは今の世代の任天堂になりたいと願う一方で、新たな発想、そしておそらくは大きな野望の手本として、Coca-Colaなど、デジタル分野以外の大手企業にも目を向けている。
「Cokeの提供数が毎日10億杯に届くことができるなら、われわれがそれより低い野望を抱かなくてはならない理由はない」と、Vesterbacka氏は述べた。「スマートフォンやタブレットなどのコネクテッドデバイスの成長によって、われわれはゲームや清涼飲料、テーマパーク、その他の製品を通じて、10億人の人々に当社のブランドと触れあってほしいと考えている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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