ロシア、アジアや欧米企業を対象とするサイバースパイ活動に関与か

Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年01月23日 11時51分

 サイバーセキュリティ企業CrowdStrikeが新たに公開したレポートによると、ロシアは2013年に積極的にサイバースパイ活動に携わっていたという。

 CrowdStrikeによると、ロシアの諜報機関は2013年、米国やアジア、欧州を含む世界中の企業ネットワークに侵入し、それら企業の活動を秘密裏に調査していたという。同社のレポートには、ロシアのハッカーたちがエネルギー業界やテクノロジ業界の企業から知的財産を盗んでいたとの主張が記されている。

 外国のネットワークに侵入する国家の数は増えているものの、ロシアもそうした国々の仲間入りを果たしたことになる。米国と中国もネットワークへの侵入を行っているとされ、それについては十分な証拠もある。ただこれらの国では、政治的利益を目的とするケースもあるものの、ロシアではもっぱら経済的利益の獲得がネットワーク侵入の理由になっているとされている。

 CrowdStrikeの最高技術責任者(CTO)Dmitri Alperovitch氏は米国時間1月22日に行われたReutersとのインタビューで、CrowdStrikeは、同社が「Energetic Bear」(精力的な熊)と呼んでいる、ロシアをベースにするハッキンググループの活動を追跡してきていることを話した。CrowdStrikeはその調査に基づき、Energetic Bearがロシア政府のために企業機密を盗んでいると主張している。

 ロシアに関するこうした主張は、CrowdStrikeによる2013年の世界的な脅威に関するより広範なレポートの一環である。同社の調査によると、2013年のサイバー攻撃には、中国やシリア、イラン、北朝鮮からのものもあったという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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