ソニーは1月20日、テニスラケットに装着してショットの分析ができるテニスラケットセンサ「Smart Tennis Sensor(スマートテニスセンサー)SSE-TN1」を発表した。スイング速度やボールを捉えた位置などが記録分析され、スマートフォンの専用アプリから見ることができる。店頭想定価格は1万8000円前後で、5月下旬に発売する。
ソニーの業務執行役員SVP UX・商品戦略本部長である古海英之氏は「ソニーでは2011年以来、国際的な展示会においてListen、Watch、Create、Playのキーワードをもとに、お客様の体験を軸とした商品提案をしてきた。その中でPlaySportという切り口で誕生したのが今回のSmart Tennis Sensorだ。これを機にデータの可視化に加えて、深い分析や体験がでこいる製品を継続的に展開していく予定だ」と商品の位置づけを話した。
Smart Tennis Sensorはテニスラケットのグリップ部底面に装着し、専用「Smart Tennis Sensorアプリ」とBluetooth接続することで、Tennisのショットを即時分析し、スマートフォン上で表示するもの。
フォアハンド、バックハンドなどのスイング種別やラケット上でボールを捉えた位置、スイング速度、ボールの速度と回転などのデータを記録する。記録されたデータは、Bluetoothによってスマートフォンへワイヤレス転送されるほか、本体メモリに保存することも可能。本体メモリには1万2000ショットまで保存ができる。また、専用サーバを用意し、クラウド上にデータを保存することもでき、こちらはID管理のため、スマートフォンを変更してもデータはそのまま利用できるとしている。
専用アプリ内のカメラ機能を使用し、プレイ風景を撮影すれば、ショットの記録分析とプレイ風景の動画を同期させ再生させることも可能。実際のプレイ映像を各データとともに視聴できるほか、フォアハンドのみ、サーブのみなど見たいスイング種別ごとに抜き出してのダイジェスト再生にも対応する。
センサは同梱のアタッチメントと取り外しツールを使って装着でき、対応するテニスラケットはYONEX製の「EZONE Ai 98/Ai 100/Ai Lite」「VCORE Xi 98/Xi 100/ Tour G」。今後対応ラケットは順次拡大していく予定としている。アプリはiOS版、Android版ともに無償で用意する。
ソニーのUX・商品戦略本部 SE事業準備室の中西吉洋氏は「スマートテニスセンサーは、テニス好きのエンジニアが『こんな商品があったら面白い』という一言からスタートした商品。弊社のテニス部のメンバーが集まり、体験しながら作っていき、約3年かかって商品化できた」と開発の背景を話した。
センササイズは直径31.3mm×高さ17.6mmで、重量約8g。センサ部に充電池を内蔵し、約90分の充電で約90分(Bluetoothオン時)の使用が可能。IPX5相当の防水性能とIP6X相当の防塵性能を施している。テニス用品店やスポーツ用品店にて販売する。
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