セガは1月10日、3月20日発売予定のニンテンドー3DS用ソフト「ヒーローバンク」について、テレビアニメやアーケードゲーム化など多方面に展開していくことを発表。都内にてクロスメディアプロジェクト発表会を行った。
本作はお金をテーマに、バトルと経営の要素を持つマネーバトルRPG。プレイヤーは小学5年生の主人公、豪勝カイトとなり、仮想空間から実際の職業をモチーフとした全60種類以上のデータスーツ「ヒーロー着」をダウンロードし、身にまとう。新時代のサイバースポーツ「ヒーローバトル」に出場して億万長者を目指すという内容だ。さまざまな局面でお金が重要なキーワードとして登場し、お金を稼ぐことや使うこと、守ることの大切さを学んでいく。
すでに2013年10月より小学館のコミック雑誌「コロコロコミック」での漫画連載を開始。そして今後セガならびにセガサミーグループ各社がヒーローバンクを多方面に展開していく。
まずセガからはキッズ向けアーケードゲームとして「ヒーローバンク アーケード」を発表。今夏稼働予定としている。またゲームセンター向けプライズ商品も展開。4月よりセガが運営するゲームセンターで先行展開し、夏より全国展開を行う。トレーディングカードゲーム「ヒーローバンク バトルトレーディングカードゲーム(仮)」も今夏より発売予定としている。
4月よりテレビアニメの放送も決定。テレビ東京系6局ネットにて放送を行う。トムス・エンタテインメントがアニメ制作を、そして豪勝カイト役に三瓶由布子さん、天野ナガレ役に神谷浩史さん、財前ミツオ役に沢城みゆきさん、兼丸フクタ役として中井和哉さんらを起用し、ゲームと同じ声優陣がキャラクターの声を担当する。
セガトイズからはスマートフォン型電子玩具の発売を予定。タッチパネルとカメラを搭載した電子玩具で、主人公たちが所持している近未来の携帯電話「バンクフォンG」をモチーフにしている。このほが玩具も多数のアイテムを発売していく。
発表会で登壇したセガ代表取締役社長COOの鶴見尚也氏は、かつて同社がキッズ向けアーケードゲーム市場で「甲虫王者ムシキング」や「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」をヒットさせたことに触れ、その経験を生かし、セガサミーグループの総力を挙げて取り組むと語った。
本作の総指揮を勤めた取締役CCOの名越稔洋氏は、「ゲームというものは、その時代のなかでエンターテインメントとして価値のある遊びとしてあり続けたい。 時代の流れが激しく、技術革新や文化、生活も変化しているなかで、コンテンツとして大事にしなければいけないテーマ、夢や友情や愛といったものは変わらない」と切り出し、ユーザー、しいては子どもたちの気持ちに、その不変的なテーマが伝わっていくようプロジェクトを推進すると意気込みを見せた。
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