9月には、ボーズ初となるノイズキャンセリング機能を搭載したインナーイヤーモデル「BOSE QuietComfort 20」が発売。同社のノイキャンは、これまでオーバーヘッドのみだったという意外な事実もさることながら、否が応でも期待が高まる静音性能と高音質の掛け合わせに注目が集まった。
ヘッドホンにある2つのマイクで騒音を拾い、プラグの近くにあるコントロールモジュールでデジタル回路に演算。同社史上、最高の静寂と謳う高次元のノイキャン性能を獲得している。また、同モジュールで最適なイコライジングも施されるため、量感あふれる低域と抜けの良いサウンドが聴ける。またミュートではなく、音楽を聴いている状態で、瞬間的に外の音を確認できる「Awareモード」を新搭載するなど斬新だ。マイク付きリモコンでスマートフォンでの通話や手元操作が行なえる。
10月には、ソニー初のハイブリッドインナーイヤーモデル「XBA-H3」が登場。大口径16㎜のダイナミックドライバとフルレンジ+HDスーパートゥイーターのBAドライバ2基を搭載し、深みのある重低音から鮮やかできめ細かい高域の余韻まで聴かせてくれる。発売後からすでに人気を博している。
BAドライバのHDスーパートゥイーターは振動板にアルミ系合金を採用。ハイレゾ音源への対応を標榜する実力値は、確かに一線を画すスペックだ。一方、ダイナミックドライバには液晶ポリマーフィルム振動板を採用し、存在感のある低音と広大なダイナミックレンジを獲得している。着脱可能な形状記憶イヤハンガーを採用し、自分の耳の形に添った装着感で楽しめるのも◎。通常コードとスマートフォン用マイク付きリモコンコードの2種類が付属されている。
11月には、オーディオテクニカから同社初となる4基のBAドライバを搭載した旗艦モデル「ATH-IM04」が発売された。これまでは「CK_PRO」シリーズを冠していた全シリーズを一新。新たに“インナーイヤーモニターヘッドホン”という名称の「IM」シリーズとして生まれ変わっている。
特徴的なのは全モデル、各帯域のドライバごとに、最適な独自チューニングが施されている点。「ATH-IM04」では低域×2基、中域×1基、高域×1基の4発の新開発BAドライバを搭載しているが、シリーズラインアップで帯域の味付けが違うわけだ。本モデルではこれらのドライバを専用設計「クアッド・ネットワーク」で駆動し、豊かな低域から明瞭な中高域まで細やかな音のすべてを描き出す。独自の着脱方式を採用したワイヤー入りコードで、耳に合わせて自由に調整可能だ。
まさに激戦区となったインナーイヤーヘッドホンの5選。2013年を象徴する“ハイブリッド”モデルのほか、各社のフラッグシップ機はやはり見逃せない。ここでは紹介できなかった同じシリーズの下位ラインナップも併せて比較して、自分に最適な製品を見つけてほしい。
◆オーバーヘッド編はこちら
◆ヘッドホンアンプなどを含めた番外編はこちら
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