BlackBerryは米国時間12月20日、第3四半期決算(11月30日締め)を発表した。純損失は44億ドルで、第2四半期に計上した9億6500万ドルの純損失から大幅な転落となった。売上高も不振で、第2四半期の16億ドルを下回る12億ドルだった。
BlackBerryが第3四半期に販売したスマートフォンの台数は190万台にとどまり、第2四半期の370万台から大きく後退した。顧客からの評価について同社は、第3四半期に収益を生み出した「大半の端末」が旧モデルの「BlackBerry 7」であり、新端末「BlackBerry 10」ではなかったと説明した。BlackBerry 10は、同社が再生への取り組みの中心に据えていた製品だ。
今回の決算は、前年同期と比べても大幅な低迷が明らかになった。BlackBerryの2012年第3四半期は売上高が27億2000万ドル、利益が1400万ドルで、スマートフォンの出荷台数は690万台だった。
明るい材料として、BlackBerryは過去60日間に「iOS」および「Android」向け「BBM」アプリの登録ユーザー数が4000万人を上回ったことを明らかにした。また、10数社を超えるさまざまなベンダーが各社の端末にBBMをプリロードする計画だという。
スマートフォンの販売台数が減少する中で、BlackBerryはエンタープライズ製品への依存も強めている。同社によると、これまでにインストールされた「BlackBerry Enterprise Service 10」サーバは3万台を超え、9月の2万5000台から増加したという。
BlackBerryはさらに、消費者向けスマートフォンの共同開発および製造に向けてFoxconnとの間で新たに5年間の契約を結んだことも明らかにした。これらスマートフォンのターゲットは主にインドネシアをはじめとする新興市場で、2014に前半の出荷を目指す。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス