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親子で楽しむ「知育」アプリで世界狙うスマートエデュケーション - (page 2)

藤井涼 (編集部)2013年12月20日 13時00分
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フィルタリングで安心安全なスマホ利用を

 子どもがスマートフォンやタブレットに触れる機会が多くなると、誤って課金が発生する危険なサイトやアダルトサイトにアクセスしてしまったり、暴力的な映像を見てしまうかもしれないと不安を抱いている親も少なくないはずだ。この問題を解決するために、同社ではフィルタリングアプリ「こどもモード パパママ・アプリ」を10月にAndroid端末向けに無料で公開した。

  • 「こどもモード パパママ・アプリ」のイメージ

 このアプリは、「おとなモード」と「こどもモード」の2つで構成されている。まず、アプリを起動して親が子どもに見せてもいいYouTubeの動画や使ってもいいアプリ、利用可能な時間などを設定して、こどもモードに切り替える。こどもモードでは、設定された機能のみが利用でき、パスワードを入力しなければおとなモードにも戻れないため、親も安心して子どもにスマートフォンを触らせることができる。

 さらに同社は、NPO法人や幼稚園、保育園とともに、ウェブサイト上に5つの提言を掲載。(1)親子で会話をしながら一緒に利用しましょう、(2)創造的な活動になるよう工夫しましょう、(3)多様な体験ができる機会を作りましょう、(4)生活サイクルを守りながら使用しましょう、(5)親子でコミュニケーションを取りながらアプリを選びましょうという内容で、乳幼児の適切なスマートデバイス利用を求めている。

次なるステージは海外--独自アプリ「Gocco」で攻勢

 創業から2年半が経ち、同社がいま目を向けているのは海外市場だ。11月に世界展開を目的とした知育アプリの新ブランド「Gocco(ゴッコ)」を立ち上げ、その第1作となる「Gocco ZOO/Goccoどうぶつえん」を11月21日に公開した。

 Gocco ZOOは、ユーザーが動物園の飼育員となって、ゾウやパンダを飼育できるアプリだ。同社がこれまで国内向けに提供してきたアプリとは違い、与えた食べ物によって動物の色や柄が変わったり、オリジナルの動物を描けるようにするなど、子どもの自由な発想や斬新なアイデアを生み出すことを促している。

 これは、日本と海外の文化や価値観の違いを考慮したためだと池谷氏は説明する。「日本はどちらかというと保守的で、スマートデバイスには既存のコンテンツの半歩先を求めている。そのため、アンパンマンのマーチやNHKの提供するコンテンツが支持される。一方で海外は新しいものへの関心が高く、斬新なコンテンツでも違和感なく使われている」(同氏)。

  • 世界展開の第1作となる「Gocco ZOO/Goccoどうぶつえん」。自由な発想やアイデアで遊んでもらうことに重点を置いている

 同社の海外事業を担うのが5月に入社したばかりの太田垣氏。同氏は、前職のディー・エヌ・エーで、米国を始めとした世界各地の拠点でプロデューサーやゲームデザインアドバイザーを務めていた人物だ。太田垣氏は、コンテンツの視点で見ると、日本と海外では「絵のテイストが大きく違う」と説明する。日本はどちらかというとアニメやマンガ調のイラストが受け入れられやすいが、やはり海外では一部の人に限られてしまう。

 そのため、Gocco ZOOではあえて日本よりも世界で利用されることを意識したデザインを取り入れた。その結果、英国や北欧のApp Storeでお勧めアプリとしてピックアップされ、英国では教育カテゴリで3位、またキッズカテゴリでも10位以内にランクインするなど、早くも手応えを感じることができた。

 池谷氏は「日本ではこれまで通りお母さんに分かりやすい『こどもモード』、世界では新ブランドの『Gocco』、この2本柱で展開していく。子どもに与える1つの良い教材として知育アプリの地位を築くことで、全世界で支持されるブランドを目指したい」と意気込んだ。

 KDDIが6月に知育サービス「こどもパーク」を、ディー・エヌ・エーが12月に教育アプリ「アプリゼミ」を提供するなど、大手企業の参入も相次いでいるが、2014年はこのスマートデバイスを使った学習領域の競争が激しさを増すことはことは間違いない。

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