位置情報に基づいたソーシャルネットワークサービスを手がけるFoursquareは米国時間12月19日、シリーズDの資金調達ラウンドで3500万ドルを集めたと発表した。この発表の数週間前に同社は、おすすめ情報をリアルタイムで表示する「iOS」向け機能のリリースを完了している。
今回のエクイティファイナンスを主導したのは新たな投資家のDFJ Growthで、別の新たな投資家としてCapital GroupのSmallcap World Fundも参加した。DFJ Growthでマネージングディレクターを務めるBarry Schuler氏は、Foursquareの取締役会に加わることになる。以前の投資家は今回の資金調達ラウンドに参加していないが、4月に投資した転換社債は普通株に交換された。
Foursquareは現在の評価額を明らかにしていないが、AllThingsDは同社の評価額を6億ドル強と報じている。
「2013年は、Foursquareが真価を証明した年だ」と、同社の広報担当者はCNETに語り、リアルタイムおすすめ情報機能と、売り上げにつながる6つの製品のリリースに触れた。Foursquareの現在の登録ユーザー数は4500万人で、2013年には四半期ごとに売上高が倍以上に増えたという。
明らかに、Foursquareと最高経営責任者(CEO)のDennis Crowley氏は同社が順風満帆だと信じさせようとしているが、現状はそれよりもやや悪い。4年前に創設された同社はまだ、会社の存続に関わる危機を乗り越える方法を模索している状態だ。チェックインアプリか、(Yelpのような)地域情報検索か、それとも一方的だが歓迎されそうな情報提供か、と迷っているのだ。幹部の退職も多い。創設以来、Crowley氏の右腕として製品担当責任者を務めてきたAlex Rainert氏は11月に同社を去った。
いずれにしても、今回調達した新たな資金によりFoursquareは、懐疑的な目で見る人たちを信奉者に変えようという決意で2014年を迎えることができる。具体的にいうと、今回調達した3500万ドルは、同社のパッシブジオロケーション技術の改良、事業の立案、エンジニアの雇用、国際展開に使われる、と同社は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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