「辞書」は、無料で使えるオンライン辞書サービスと連携した辞書アプリだ。わざわざ辞書アプリを起動して単語を手入力しなくとも、ブラウザなど他のアプリの共有メニューから呼び出して手軽に検索できるのが特徴だ。
使い方は、ブラウザなどで調べたい単語を範囲選択した状態で「共有」を選択。共有メニューが表示されるので、その中から「辞書」を選択したのち、表示される2種類のオンライン辞書のいずれかを選んで検索を実行する。わからない単語をコピーしたのち辞書アプリを起動し、単語を手動でペーストして検索するという面倒な手順を踏まなくとも、共有メニューが利用できるあらゆるアプリから直接呼び出せるというわけだ。
検索先は「英辞郎 on the Web」と「Weblio」の2択で、検索時にどちらかを指定することもできるほか、オプション画面でどちらか一方をデフォルトとして指定しておくこともできる。「Weblio」では日本語英語を問わずさまざまな専門辞書で意味を検索でき、「英辞郎 on the Web」では英単語の豊富な用例を参照できるなど用途が異なるので、ワンタップぶんの手間が余計にかかってもその都度選択したほうが便利だろう。
今回の試用では、デフォルト辞書をあらかじめ選択しておく機能や、ブラウザを起動せずに検索結果を表示するオプションが正しく動作しなかった。筆者の試用環境に依存する可能性もあるが、やや気になるところだ。このほか「英辞郎 on the Web」は提供元の関係で画面がスマホ向けに最適化されておらず、PC向けの画面がそのまま表示されてしまうため、見た目はあまりシームレスとはいえず、気になる人もいるかもしれない。
とはいえ、共有メニューから呼び出せる辞書アプリは無料アプリではほとんど存在しないこともあり、貴重な存在といえる。シンプルさを強調することを狙ったであろうアプリ名のせいか、存在そのものが発見されにくくなっていることがもったいなく感じるほどで、実力はなかなかのもの。毎回辞書アプリを起動している人や、都度ブラウザで検索している人は、導入しておくとなにかと重宝することだろう。
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