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スマホでの勉強が一般的になる--DeNA「アプリゼミ」で狙う“スマホネイティブ世代”

佐藤和也 (編集部)2013年12月17日 13時12分
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 既報の通り、ディー・エヌ・エー(DeNA)は12月16日、教育事業への参入を発表。スマートフォンやタブレット向け教育アプリ「アプリゼミ」の配信を開始した。同日から無料の「小学校入学準備号」の配信を開始。発表時にAndroid版の配信は近日予定としていたが、現在はiOS/Android版ともに配信されている。2014年4月からは「小学1年生講座」を配信する。

 アプリゼミの特長として、エデュケーション(教育)とエンターテインメントをあわせた“エデュテインメント”という思想を盛り込むこと。教材に関する企画・監修はNHKエデュケーショナルが担当。大手通信教育の半額以下の利用料金の3つを挙げている。

 12月16日に都内で行われた発表会にはDeNA代表取締役社長の守安功氏が登壇。アプリゼミの狙いについて、モバイルインターネットとの融合で教育に革新をもたらすことと、より多くの子どもに楽しんで学べる効果的な学習機会を提供することの2つを挙げた。

  • DeNA代表取締役社長の守安功氏

  • DeNAが独自に調べた、保護者の教材に対するニーズ

  • アプリゼミで取り入れるエデュテインメントの構想

 その背景には、スマホネイティブの子どもたちの存在があるという。iPhoneが発売されたのは2007年。そしてその年に生まれた子どもたちは、2014年4月に小学1年生として入学する。守安氏自身の子どもも4月に小学校入学を控えているなかで、タブレットを使いながら書き順を覚えるような光景を見て「紙のみで勉強してきた世代を比較して、これからスマホやタブレットの活用によって勉強していく世の中が一般的になっていく確信を持っている」と語る。

 教育サービスの提供にあたり、DeNAがソーシャルゲームで培ったノウハウを活用することも強みとしている。蓄積されたデータを分析することで、多くの子どもがつまづくポイントを見つけ、効果的な学習ができるように教材を改善する。それぞれの子どもにあった難易度を調整することで、楽しみながら学べることに加え、できたことの喜びを感じられるため、学習の習慣化に結びつくとしている。

 配信されている小学校入学準備号の内容は、ひらがなとかずの2科目。今後配信される小学1年生講座では、算数と国語と英語の3科目の教材を毎月配信。1日10分程度を目安としたボリュームで、1カ月あたり20日分を用意し、体感学習と確認テストで構成されている。算数と国語は学習指導要領にもとづく内容で、英語については学習指導要領がないため独自に開発。イラストや音声により英語に慣れ親しむことを狙い、日本語が一切出てこない構成となっている。

  • DeNAのノウハウをいかした「難易度バランス調整」

  • 教育番組制作を手がける、NHKエデュケーショナルによる教材監修

  • 教育の専門家も参加し、単に練習問題を繰り返すドリルとは一線を画したサービスを提供するとしている

 小学1年生講座の利用料金は、アプリゼミのサイトから購入する場合は月額980円、App StoreおよびGoogle Playでの購入は月額1000円。2014年6月末までは無料としている。

 アプリゼミは、普段利用しているスマートフォンやタブレットを活用することで、既存の通信教育サービスよりも初期費用や解約費用がかからないことも特長としている。紙中心のサービスの場合、かさばることや添削などの郵送の手間がかかること、また専用端末を使ったサービスの場合は、初期費用の高さや持ち運びの手間、解約費用もかかることがネックとして挙げられる。アプリゼミでは大手通信教育の利用料金の約半分程度という低価格に加え、これらのネックとなる部分がないため、メリットが大きいとアピールする。

 今後小学2年生以上に向けた講座を順次展開し、中学校や高校までカバーをする予定。「ゲームのように、一気に規模が拡大するとは思ってない」(守安氏)とし、教材の作り込みを重視して中長期的に取り組んでいく考えを示した。一方で徐々に学年を拡大していくなかで、将来的には日本の通信教育の環境下で、最も利用者が多い教材にしたいという目標も語った。

  • 発表会では、子役の小林星蘭さん(左)と、タレントの福田萌さん(右)が登場

  • デカスマホをつかってのデモプレイを披露した

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