「茶化す意図はなかった」--ドワンゴの“受験料制度”をめぐる騒動

藤井涼 (編集部)2013年12月13日 18時03分
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 「今回のオールアバウト様の企画は、記念受験や受験料回収といった、本気のないエントリーを促すものであり、批判を覚悟で一石を投じようとした我々の取り組みを茶化し、無効化しようとするものです」――ドワンゴは12月12日、このようなコメントを発表し、オールアバウトの新卒採用に向けた企画を批判した。

 事の発端は、ドワンゴが12月1日に発表した新卒入社試験における受験料制度の導入だ。いまやネットによって簡単に100社近い入社試験にエントリーできるようになったが、同社では「本気の就活生だけに受験してほしい」という思いから、2015年の新卒入社試験で、2525(ニコニコ)円の受験料を徴収することを発表した。また、受験料は全額寄付するとしていた。

  • ドワンゴは12月1日に「受験料制度」の導入を発表

 しかし、その翌週となる12月9日に生活総合情報サイト「All About(オールアバウト)」を運営するオールアバウトが、ドワンゴの受験料制度で受験した就活生に奨励金を支払うことを発表。ドワンゴに受験料を支払い、かつオールアバウトの新卒採用試験の一次面接で来社した先着100人の学生に対し2500円を支払うという内容だった。奨励金制度についてオールアバウトは「ドワンゴ社を本気で目指す学生に会ってみたい、受験料を払った学生に少しでも肩代わりしてあげたい」と説明していた。

 これを受けドワンゴは12月12日に「受験するとお金がもらえる会社のご案内」と題するページを開設し、オールアバウトの新卒採用ページを紹介。「リクルート様の関連企業であるオールアバウト様が、お金を取るのか渡すのかが問題であるように弊社の主張を誤解させるような企画を始められたのは、とても残念に思います」と、奨励金制度を批判した。また、オールアバウトについては「大いに抗議したいところですが、判断は学生のみなさんにお任せいたします」とコメントした。なお、このページでは同じく奨励金制度を企画していたベンチャー企業Bark to Imagineの新卒採用ページも掲載されていた。

 ドワンゴの発表を受け、オールアバウトはその翌日となる12月13日に奨励金制度の中止を発表。ドワンゴによる指摘については、制度に対して「茶化す意図で実施したものではない」と釈明しながらも、「弊社の企画によって混乱を招いたことに関しまして、学生の皆様、関係者の皆様には深くお詫び申し上げます」と謝罪。奨励金制度の中止を発表した。

 なおオールアバウトでは、通常の選考受付は引き続き実施していくとしている。

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