MMD研究所は12月13日、国内主要3キャリアから発売された「iPhone 5s」と冬モデルのAndroidスマートフォンを使用した、地域別通信速度比較調査の結果を発表した。「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使って計測している。調査期間は12月6~12日の7日間。
調査では、全国の主要7都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)の合計140カ所で、10~19時に同条件下で各3回計測して平均値を記録。調査スポットは主要駅や観光スポットなどのランドマークをランダムに抽出している。使用した端末は各社のiPhone 5sと、ドコモの「Xperia Z1 SO-01F」、KDDIの「isai LGL22」、ソフトバンクの「AQUOS PHONE Xx 302SH」。
まず、各キャリアのiPhone 5sのダウンロード平均スピードは、7都市平均でソフトバンクが25.72Mbps、ドコモが20.65Mbps、KDDIが20.21Mbpsとなり、ソフトバンク版のiPhone 5sが最速なった。キャリアごとに都市別で見ていくと、ドコモは大阪が最も速く27.34Mbps、次いで名古屋の24.01Mbpsだった。KDDIは、名古屋が最も速く25.18Mbps、次いで福岡の21.80Mbps、僅差で大阪が21.45Mbpsとなった。ソフトバンクは大阪の29.94Mbpsが最も速く、次いで名古屋の28.17Mps、福岡の25.69Mbpsとなった。
このように各社ともに名古屋や大阪での速度の速さが目立つ。なお、今回の調査スポットにおけるiPhone 5sの最速値は、ドコモが大阪市「JR新大阪駅 バス乗場」の74.33Mbps、KDDIが名古屋市「名鉄百貨店 ナナちゃん人形前」の47.77Mbps、ソフトバンクが名古屋市「ナゴヤドーム前」の65.92Mbpsだった。
次にAndroid端末のダウンロード平均スピードは、7都市平均でソフトバンクのAQUOS PHONE Xxが最も速く26.62Mbps、僅差でドコモのXperia Z1が25.39Mbps、そしてKDDIのisaiが22.22Mbpsだった。iPhone 5sと同様に、キャリアごとに都市別で見ていくと、ドコモは大阪の29.91Mbpsが最も速く、仙台が29.24Mbpsで続いた。KDDIは、iPhone 5sと同様に名古屋、福岡の順に続き、名古屋が26.22Mbps、福岡が24.79Mbpsだった。ソフトバンクは大阪の28.54Mbpsが最も速く、次いで仙台の28.01Mbps、札幌の27.38Mbpsとなった。
Android端末の調査スポットにおける最速値は、ドコモが大阪市「戎橋」の78.03Mbps、KDDIが名古屋市「熱田神宮 境内」の56.07Mbps、ソフトバンクが札幌市「中島公園」の69.75Mbpsだった。
MMD研究所によれば、これまでに実施した通信速度調査において、今回初めて3社6機種すべての端末の平均ダウンロードスピードが20Mbpsを超える結果となったという。
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