オンデマンド配車サービスのUber、物流事業への参入に言及

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)2013年12月11日 12時29分

 パリ発--Uberの最高経営責任者(CEO)を務めるTravis Kalanick氏は現地時間12月10日、現在は同社の配車網がタクシーに似たサービスで人々を運んでいるが、将来は輸送する対象を拡大するだろうと述べた。

 Kalanick氏はパリで開催中のLeWebカンファレンスで、次のように述べた。「われわれは世界の各都市で都会の物流網を一掃する必要があり、その後、当社が物流網でできる他のことを見つけ出す。2014年はわれわれにとって興味深い年になるだろう」

 従業員数500名のUberは先ごろ、企業価値を34億5000万ドルと評価され、2億6000万ドルの資金を調達した。同社は現在、中国、マレーシア、シンガポール、韓国などアジア諸国での拡大と、相乗りサービスなど競争力のある新たな脅威への対処に注力している、とKalanick氏は述べた。

 Uberは、多くの都市で自動車を呼び出し、乗車時間に基づいて自動清算できるアプリで一躍有名になった。多くの地域でタクシー事業と競合しており、たとえばルイジアナ州ニューオーリンズ市は、Uberがこの地域で事業を行っていないにもかかわらず、サービス停止を求める書簡を送付した。だが、今後の物流への参入は、FedEx、DHL、United Parcel Service(UPS)をも苛立たせる可能性がある。

 Kalanick氏は、「現在、われわれは5分で配車するビジネスを行っている。5分で配車するビジネスに身を置けば、5分で提供できるものは数多くある」と述べた。同氏はまた、Uberがこれまでに、クリスマスツリー、アイスクリーム、薔薇の配送を実験したと語った。


LeWeb 2013に登場したUberのCEO、Travis Kalanick氏
提供:Stephen Shankland/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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