ポピュラー音楽が宇宙ゴミ追跡に貢献

Tim Hornyak (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年12月02日 14時02分

 オーストラリアの放送局Triple Jは、ポップスとオルタナティブをミックスした楽曲を放送している。これらの楽曲は、われわれのはるか頭上を周回する宇宙ゴミの追跡に一役買うことにより、科学に貢献している。

 この放送局はFM放送局の1つだ。FM放送の信号は老朽化した衛星やその他の破片などに当たって反射し、西オーストラリアにある巨大な「耳」、すなわち電波望遠鏡「Murchison Widefield Array(MWA)」に戻ってくる。

 この電波望遠鏡は2013年に入って運用が開始されており、ディレクターであるカーティン大学のSteven Tingay氏によると、高感度であるため直径1m未満の物体を検出することが可能だという。Tingay氏は、現役の衛星を脅かす恐れのある何千個にもおよぶスクラップの破片に関する知識を向上させるため、MWAを使用したいと考えている。

 FMラジオ送信機は、地球上だけでなく宇宙空間にも電波を送っている。こうした電波は宇宙空間にある衛星や宇宙ゴミにぶつかり、その一部が地球に向けて反射される。

 MWAは2048個の二重偏波ダイポールアンテナで構成されており、これらが4×4単位のタイル128枚に配置されている。MWAは、国際的な「Square Kilometer Array(SKA)」電波望遠鏡の先駆けであり、最大620マイル(約998km)離れた物体から反射される電波を捉えることが可能だ。


MWAのダイポールアンテナは、最大620マイル(約998km)離れた物体から反射される電波を捉えることが可能だ。
提供:Murchison Widefield Array

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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